土居光知
(1886~1979)高知県生れの英文学者、古典学者。1910年、東京帝国大学英文科卒業。
イギリス、フランス、イタリアに留学。立正大学教員、東京女子大学教授、
東京高等師範学校教授を経て、1924年、東北帝国大学教授となる。
退職後は津田塾大学教授を務めた。日本英文学会会長、1949年、日本学士院会員に選出。
1922年『文学序説』は、独自の見解を提唱して、反響を呼んだ。
1947年7月に産声をあげた、世界で最初の民間ユネスコ運動「仙台ユネスコ協力会」の創始者の一人。
1979年、死去。93歳。
書名:土居光知著作集(1977年:岩波書店版):全5巻: / 第五巻 ◇ 文学序説
著者:土居光知
発行所:岩波書店
発行日:1977年7月25日 第1刷発行
定価:3,800円
所収: 文学序説 ◇ はしがき/
原始時代の文学 ;
原始劇は葬式より発生したか / 比較文学の暗示する劇の起源 / 原始的言語と物真似 / 詩経中の民謡 /
古代歌謡の作者 / 上代の舞台 / 劇として見た神代記 / 舞謡歌から個人の歌へ /
日本文学の展開 ;
伝説及び叙事文学 / 抒情文学の時代 / 物語の時代 / 主情主義否定の時代 / 日本文学の類型と第二期の展開 /
第三期の展開 /
文学の様式の展開に就いて ;
詩形論 ;
音節、語法的音節と音歩 / 定形詩の読み方 / 英詩の行の長さと新体詩の行の長さとの比較 /
七五調の変化 / 五七調 / 八七調、八六調、八五調 / 三音節及び四音節を一行とする歌 /
七五調よりも短かい行の歌 / 拍節的効果を軽くし各行の音節数を揃えることによって成立する調子 /
音節の釣合の上に感ぜられる詩的律動 / 古代歌謡の形式 / 漢詩形との比較 / 短歌の形式 /
頭韻、母音交響、音色 / 連続調と終止調 / 和歌の字あまり / 歌から散文への推移 /
自然の愛の発達 ;
国民文学と世界的文学 ;
近代英文学に於ける批評的精神 ;
カアライルの批評主義 ;
彼の生活 / 彼の文学観 / 詩と散文の区別 / 詩と美と真との関係 / カアライルと独逸思想 /
カアライルの批評の態度 / カアライルの人生観 / カアライルの象徴主義 /
アアノルドの批評主義 ;
彼の生涯と時代 / アアノルドのクラッシシズム / ギリシア精神とヘブライ精神 / 批評主義 / 文芸観 /
彼の英文学に関する批評 /
ペイタアの批評主義 ;
フランスに於ける文芸批評の瞥見 / 純一に生きんとする態度と批評主義 / 全一に生きんとする理想 /
ルネッサンスの精神 / 文化の見方 / 芸術的真 / ディアレクチックの精神と試論 /
芸術的形象 ;
〇 解説(福原麟太郎)/ 年譜 / 著作目録 / 後記 /
参考:帯なし。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ等あり。A5判。P444。820g。≪古本購入≫
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★終活のため処分しております。