■『古書殺人事件 (原題First Company)』MarcoPage著。中桐雅夫訳。
昭和60年改訂1版。HayakawaPocketMysteryNo.113。早川書房発行。
■梗概は写真②の本の裏表紙を御覧下さい。該書が如何に稀有な作品で
あるかが推察出来るかと思われます。古書を繞る殺人事件。特異な場面
情況をお楽しみ下さい。日本では紀田順一郎氏の『鹿の幻影』が面白い
ですね。また嘗て名物古書業者の一人、故上野文庫社主・中川道弘氏の
『古書川柳』にも稀覯本を繞る蒐集家の深層心理を巧みに突いた、怖い
川柳が有りました。例えば、
「マニアから古本屋に為って仇討ち」「古本愛の嫉妬は人の死を願い」
「身の不幸先祖が古書屋殺したか」「古本が趣味の上司とはち合わせ」
まあ私も従前、古書展で稀覯図書の抽選に当たると、他の熱烈な註文者
からの恨み辛みで【必殺仕事人】でも遣されるのではないかと危惧した
事が有りますね。確かに古書は殺人の動機に為ります。
●紙質経年劣化で焼け・滲み・痛みが有ります。
●全209頁。書き込み有りません。
●古書に不慣れな方、殊更神経過敏な方には不向きです。回避
為さるのが賢明かと思われます。爾後のClaim御容赦下さい。
●取引に際しては私の自己紹介欄をお読み下さい。