昭和54年(1979)5月15日に、横浜市教育文化センター
ホールで行われた第30回『横浜落語会』のプログラムであ
る。学生時代、落語のライブに首ったけになっていた頃、ま
まだ、圓生や正蔵(のちの彦六)、柳橋(六代目)が健在で
あった。当時、小さん(六代目)は、まだ60代前半で、勢
いある円熟した芸で、落語ファンを魅了していた。
もちろん、小さんが得意とした滑稽噺は、文句なく腹をか
かえて笑えた。ちょいと、思い浮かべただけでも『万金丹』
『禁酒番屋』『親子酒』『饅頭こわい』『三軒長屋』『長屋
の花見』『青菜』『粗忽長屋』『妾馬』『お化け長屋』『長
短』『碁泥』『湯屋番』『強情灸』・・。『うどん屋』『時そば』
の食う仕種も絶妙! 私は小さんの『富久』や『試し酒』
『らくだ』で酒を飲む姿も鮮やかに記憶している。『睨み返
し』のあの目つきスゴさにも、心を鷲掴みされた。『笠碁』
を碁の噺ではなく、将棋にしたりといった変化球もお見事。
山田洋次の新作落語『真二つ』『頓馬の使者』も味わいが
あり感じ入った。今回、出品した古い『横浜落語会』のプロ
グラムを眺めていると、思わずそんな記憶が甦った・・・。
【当日の演目】
●開口一番 柳家小太郎(後の四代目桂三木助)
●「反対車」 柳家小ゑん
●「三人無筆」柳家小さん
●「試し酒」 柳家小さん
中入り
●「ちりとてちん」柳家三語楼
●「妾 馬」 柳家小さん
※この横浜落語会のプログラムは、立ち上げ当初の古い大きな
サイズのものだ。有隣堂書店が後援し、地元の顔役や有志の協
力を得て横浜落語会運営委員会が主催していた。その後、落語
協会が横浜落語会の運営を仕切ると、プログラムの大きさが半
分になった・・・。
今から43年前のものだが、状態は「美品」である。発送は
厚紙を添えて折れないように配慮したい。送料は下記のと
おりです。