
「阿蘭陀 赤絵 鳥摘花文 蓋物」です。
本品は古くから日本に輸入されてきたいわゆる「阿蘭陀」と呼ばれる、欧州にて焼かれた錫釉陶器です。
元の用途はよくわかりませんが、もしかすると金平糖など小さなお菓子でも入れる器だったのかもしれません。
摘みの鳥など凝った器形と、バラなどの巧みな絵付けやその鮮やかな絵具の発色から、結構な高級品としてつくられたと推測します。
「阿蘭陀」の時代と産地は複雑なようで、ネットを中心に自らで調べたところ、本品はざっと見て18世紀につくられ、イタリア製なのではと考えましたが、
資料に乏しく確かなことは言えません。オランダのデルフト製の可能性もあります。
絵付けには古格がありますし、質の高い品物であることは保証いたします。底には窯印もあります。
味の良い古箱に入り大事にされていたことがうかがえ、遅くとも明治時代には日本に入ってきていることは間違いないと思います。
《状態》
作品はうっすらと擦り傷や、底部に1センチほどの薄い欠け、蓋に5ミリほどのごく小さな欠けがあります(写真4枚目)。錫釉陶器は元の質からして傷がつきやすく、
この程度のダメージならばむしろ美品のうちではないかと考えます。古い差し蓋式の箱に入ります。(写真中の敷布は付属しません)
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《サイズ》
胴径:11センチ
蓋を置いた上での高さ:15センチ
《お願い》
コレクション整理のための出品です。
公正なオークションのため、新規の方や評価の悪い方など、こちらの判断で入札を取り消させていただく場合がありますので、ご了承ください。
早期終了はいたしません。
作品の真性は保証いたします。商品に関する説明に誤りがある場合を除いて、返品には応じられません。よくご確認いただいた後、入札をお願いいたします。
《発送》
東京都より、ゆうパック便の60サイズにて発送する予定です。
他に、品物や入札について質問などがありましたら、なんでも気軽にお尋ねください。