今から37年前、昭和59年(1984)1月19日午後
6時から、東京・JR新宿駅近くの朝日生命ホールで行
われた『新春爆笑労音寄席 柳家小三治独演会』のチラ
シと券(チケット)。落語会は、東京労音が企画・主催
したもので約400席の小さな会場で、この会のチケッ
トはギリギリで買い求めることができた思い出がある。
ちなみに、この会はプログラムは制作されなかったので、
このチラシの中に、小三治のプロフィールと演目解説が
説明してある。
それにこのチラシと券が写真掲載してあるサラの常陽
新聞とその切り抜きもお付けしたい。僣越だが、私はか
つて、この茨城県の地方新聞で「常陽落語よもやま噺」
(全100回)という連載した。毎週、土曜日掲載で、
最終盤に差しかかった頃、例の東日本大震災が発生し
連載は約二カ月間ほど休載した。
この新聞は、東日本大震災前の正月に「小三治の『初
天神』と子供」という記事を発表したものだ! 貼付写真
を、御覧のように、今回出品した稀少チラシとチケット
も記事内で使用している。常陽新聞社は、震災後、広告
と発行激減しその二年後に創業65年にしてその幕を閉
じた。祖母の故郷にその本社はあり、父も戦中の疎開先
であり、戦後のこの新聞を愛読していた。それだけに、
この7段組の大きな記事を連載中に届けると、目を細め
て喜んでくれた。仲介の労をとってくれた友人の宮崎健
一さんにも感謝している。いまや現物の新聞は入手困難
で、奇跡の小三治資料でもある。
【当日の演目】
●「初天神」
●「禁酒番屋」
最後に、小三治の「初天神」は何度も拝見したことがあるが、
なぜかこの会のことが格別の出来に、心に刻まれている。
小三治が演ずる子供は、「真田小僧」や「子別れ」もそうだが
妙な魅力を感じる。今回の出品セットは、美品に近く保存状
態はよい方だ。ただし、あまりに神経質な方は入札を御遠慮
して下さい。発送はゆうパケットかネコポスを予定してます。