
片桐石州の高弟、大西閑斎(竿洗子)手造りの赤楽茶碗です。高台脇に竿洗子の印がくっきり押されています。
武士らしく大振りなどっしりした名碗です。
ニュウが多くありますが、稲妻のような繊細な金直しやトロトロな高台の土見せも、約350年前に作られた風格を増しております。
半床庵久田耕隆(石翁)の箱書があり、【玉椿】と銘がついています。赤茶碗ですが緑釉が景色となって赤い花と緑の葉を連想したと想像します。
箱横にも竿洗子の説明書きがあり、最後に石翁誌之と記載されております。
説明書きは読めない所もありますが、旧蔵者が調べたコピーがございますのでご参考下さい。
石州流初期の茶碗は滅多に市場に出ることは無いと思います。江戸前期の武士、茶匠の茶碗ですので、流儀に関わらず、お使い頂けると思います。
【大西閑斎】
1645-1717 江戸時代前期-中期の茶人。
正保(しょうほ)2年生まれ。大和(奈良県)小泉藩主片桐石州の家臣。石州から茶の湯をまなび,師の没後,大坂にでて大西派をひらいた。その流派は娘婿の大口樵翁(しょうおう)にうけつがれた。享保(きょうほう)2年7月7日死去。73歳。名は直堅。別号に宗順,瓢々庵,閑空,竿洗子
【久田耕隆】
両替町久田家十代 石翁宗員(1790~1868)
宗隆の子または養子とも。名は員栄。別号に宗員,朗斎,石翁,
造庭術に長じた。明治元年11月14日没。78歳。
サイズ
径 約13cm
高さ 約8.5cm
重さ 約457g
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