立川談志「江戸開幕400年」落語会プログラムと、同イ
ベントパンフの2点セットである。
①平成15年(2003)11月6日(木)の午後6時30分
から、東京・千代田区一ツ橋の日本教育開会ホールで行
われた「江戸文化体験塾 400年記念落語会」のプロ
グラムである。トリは江戸文化体験塾のスーパーバイザ
ーに就任した立川談志師匠、確か『居残り佐平次』を演
じた記憶がある。ほかにも柳家花緑・喬太郎、小雪ら豪
華な顔ぶれだった。
②非売品「江戸開幕400年 イベント歳時記」(全16
頁)のパンフレットである! 先に書いたように、談志は
「江戸開幕400年」の一連行事のスーパーバイザーとし
て、種々の意見と企画を提供していた。
さて,若き談志は『現代落語論』という名著を出版して
いた。二つ目時代に研究・構想をはじめ、談志襲名後に上
梓した。見事な落語分析と当時の名人上手の芸を的確に批
評していた。「落語は人間の業の肯定」という名言は、本
書の中で放たれた言葉だ。
談志は、一流の噺家であると同時に、古典落語の時代背
景となった江戸から明治、昭和戦前までの世相や社会に精
通していた。テレビやラジオで、卓越した解説を披露して
いたのは御存知のとおり。
平成15年8月29日午後6時から「江戸開幕400年」
記念イベント「大江戸世相談義」(立川談志・童門冬二・
毒蝮三太夫・和装研究家の中谷比佐子・立川談春)が行わ
れたがその司会進行と絶妙なコメントを発言した。
このパンフには、談志の顔写真入りで、談志が名アドバ
イザーとしてかかわった行事の詳細が記されている。各種
の落語会のパンフは多数あるが、こうした行政が発行した
談志の隠れた才能を裏付けしたものは大珍品であるぞ!
【状態と発送について】
今から43年前のものだが、状態は「美品」である。発送は
厚紙を添えて折れないように配慮したい。送料は当方が負担い
たします。