当ページをご覧いただきまして、ありがとうございます。以前より関心のある分野の資料を収集しておりましたが、生活環境の変化のため、大切にしておりました資料を出品しております。最後までお読みいただき、ご検討いただけますと幸いです。
概要:
石州流の台子点前の伝書です。
全編が肉筆で、本文は流麗な毛筆で執筆されており、台子の天板や地板、丸盆や角盆は鉛筆で筆記されています。
現在の石州流は九段の台子点前を執り行う派と七段の台子点前のみに留まる派に分かれますが、本商品には九段の台子が収録されています。
本文や奥付等に記載がないため、具体的な石州流のどの流派か、発行者が誰なのかといった情報は分かりません。
内容:
始めに「臺子座敷に飾り様の事」で台子点前全般に関する解説があり、その後に「風炉九段」、「囲炉裏九段」の十八種類の台子点前が収録されています。
以下、収録されている点前を記載します。
風炉九段
「真の臺子」手前、「行の臺子」手前、「草の臺子」手前
臺子「行の真」手前、臺子「行の行」手前、臺子「行の草」手前
臺子「草の真」手前、臺子「草の行」手前、臺子「草の草」手前
囲炉裏九段
「真の臺子」手前、「行の臺子」手前、「草の臺子」手前
臺子「行の真」手前、臺子「行の行」手前、臺子「行の草」手前
臺子「草の真」手前、臺子「草の行」手前、臺子「草の草」手前
真の格(真の臺子、行の臺子、草の臺子)では「長盆」、行の格(行の真、行の行、行の草)では「丸盆」、草の格(草の真、草の行、草の草)では「角盆」や盆無しといった規則性があり、その中でも「真の臺子」では長盆に長緒の入蜻蛉と出蜻蛉の二ツ置、「行の真」では丸盆に長茶杓、「草の草」では盆無しに茶入袋無しといった多種多様な取り合わせの台子点前が収録されています。
上巻が風炉九段で下巻が囲炉裏九段ですが、下巻は「右に同じ」という記述で省略される場合が多いため分量が少なく、後半が白紙となっています。
状態:
中古品ですので経年の劣化があり、表紙に折れと、下巻の小口に染みがあります。
画像でお示ししますので、詳細をご確認下さい。本文に書き込みはなく、紙面の状態は良好です。
中古品ですので、状態を十分ご確認いただきました上でのご入札をお願い申し上げます。
石州流の伝書ですが、他の流派では口伝相伝とされている内容が文章にされていますので、石州流の皆様のみならず、他の流派、特に十二段の台子修める裏千家や大日本茶道学会の皆様、近年は乱飾や真台子の相伝が難しくなっている表千家の皆様、台子に長盆を取り合わせる江戸千家の皆様にもお役立ていただけると思います。
おすすめの商品ですので、ご検討をお願い申し上げます。
※商品画像の撮影につきましては、スマートフォンで撮影しております。実際の商品の色味に近づけるよう努力しておりますが、技術不足で至らない点はご容赦いただければ幸いです。
※書籍の本文については、商品によってプリンタ複合機でスキャンした画像の場合があります。
※評価に関しましては、近年評価不要の方が増えておりますので、当方へ評価をいただいた際のみご返信申し上げます。
※匿名配送により、領収書の発行は致しかねます。