
日本ロンドン盤
SLA-1178 (英デッカのスタンパー 1G/1G) モーツアルト:交響曲第40番、アイネ・クライネ・ナハトムジーク。メータ、イスラエル・フィル。ジェイムス・ロックによる録音。テンポをゆっくりとった情感豊かな演奏。メリハリもあり、40番の終楽章は大変盛り上がっていて、聴かせます。チック・ノイズはほとんどなく、盤面良好。
SLC-1808 (3G/1G) R.シュトラウス「英雄の生涯」。メータ、ロサンジェルス・フィル。ゴードン・パリーとジェイムス・ロックによる録音。ロス・フィルがまるでウィーン・フィルのような芳醇な音を出しています。チック・ノイズはほとんどありませんでした。盤面良好。
SLA-1044 (2W/3W) ラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲、「マ・メール・ロワ」組曲、「ラ・ヴァルス」。メータ、ロサンジェルス・フィル。ジェイムス・ロックによる録音。フランス風ではありませんが、スマートなラヴェル。メータのオーケストラの統率力と表現力がいかんなく発揮されています。盤の両面に軽微なチック・ノイズが数回出ます。
LC25-3064 (11Y/5W) ムソルグスキー「展覧会の絵」A面ピアノ独奏、アシュケナージ、B面ラヴェル編曲版、メータ、ロサンジェルス・フィル。ゴードン・パリー、ジェイムス・ロックによる録音。アシュケナージのピアノ独奏は、彼らしい優しさが感じられる演奏で、意を尽くした巧みな表現には感心させられます。メータの方は、ロシア風でも、フランス風でもなく、スコアを克明に再現し、聴かせどころをしっかりとらえた演奏です。軽微なチック・ノイズが数回出ます。
K20C-8688 (1W/2W) ドヴォルザーク「新世界より」、序曲「謝肉祭」。メータ、ロサンジェルス・フィル。ケネス・ウイルキンソンとジェイムス・ロックによる録音。ボヘミア的情緒を強調するより、「新世界より」は優れた構成の立派な交響曲であることを明らかにしたストレートな演奏で、トスカニーニのそれを彷彿とさせます。両面にチック・ノイズが3回くらいあります。
k20C-8658 (1W/2W) マーラー:交響曲第一番。メータ、ロサンジェルス・フィル。ジェイムス・ロックとゴードン・パリーによる録音。メータの最も得意とするマーラーの交響曲の傑作録音の一つ。精妙かつ豊かに表情づけされた大変聴きごたえある演奏です。両面に軽微なチック・ノイズが数回出ます。録音も極めて優秀。
SLC-8050 ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲、「パルシファル」前奏曲、「さまよえるオランダ人」序曲、「タンホイザー」序曲。ショルティ、ウィーン・フィル。やはりショルティ指揮、ウィーン・フィルのワーグナーは絶品です。A面に軽微なチック・ノイズ数回、Bはノイズは特に聞き取れませんでした。
GT-9146 チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフの音楽」。ストコフスキー、スイス・ロマンド。ストコフスキーがイギリス以外のヨーロッパのオケを振った貴重な録音の一つです。「ロメオとジュリエット」は同曲の最も優れた聴かせる演奏。「ボリス」の方も、このオペラの最良の部分を巧みに再構成してあり、大変楽しめます。盤面良好。
GT-9101 (1G/2G) ベルリオーズ「幻想交響曲」。モントゥー、ウィーン・フィル。ミュンシュの激情的でストレートな演奏とは違った良さがあります。入念に表情づけされた、フランス的な趣のある実によくできた演奏です。劇的な部分も、大変盛り上がっています。軽微なチック・ノイズが数回出ます。
英デッカ 417716-1 (プレスは独テルデック) コープランド「市民のためのファンファーレ」「アパラチアの春」、マゼール、クリーヴランド管弦楽団。 ガーシュウィン「キューバ序曲」「ラプソディー・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」、メータ、ロサンジェルス・フィル。20世紀前半のアメリカの代表的名曲が収録されていて、大変楽しめます。ジャケットの背表紙に1センチほど鋏を入れた跡があります。B面だけに時々チック・ノイズが入ります。
米コロンビア M35146 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲。アイザック・スターン、メータ指揮、ニューヨーク・フィル。1978年に録音もしくは発売された初版)。スターンはテンポをゆっくりとって、きわめて精妙な演奏をしています。彼のヴァイオリンの音の美しさを堪能でき、かつまたこの曲の良さをじっくり味わえます。
日本ソニーCBS 20AC-1587 ベートーヴェン:交響曲第三番「英雄」。メータ、ニューヨーク・フィル。きわめてオーソドックスな堂々たる「英雄」。ニューヨーク・フィルもヨーロッパのオケのような音を出しています。克明に表情づけがされているのも印象的です。B面に軽微なチック・ノイズが4回ほどありましたが、盤面はサーフェス・ノイズがなく、まるで新品のようです。この頃のソニーの製盤技術の優秀さがわかります。