澁澤龍彦
(1928~1987)本名・龍雄、東京市芝区車町(現・東京都港区高輪)生れの小説家、翻訳家、仏文学者、評論家。
別筆名、澁川龍兒、蘭京太郎、Tasso S.、晩年の号に呑珠庵、無聲道人。
1953年、東京大学文学部仏文科卒業、修士課程へ。
1954年、白水社からジャン・コクトー『大胯びらき』を翻訳上梓、初めて「澁澤龍彦」を用いる。
1955年、処女作とされる『撲滅の賦』を同人誌『ジャンル』に発表。
1961年、「悪徳の栄え事件」で被告の一人となり、大勢の文筆家が特別弁護人・証人に立つ。
1962年、東京地裁で無罪、1963年、東京高裁で有罪、1969年、最高裁で有罪確定、7万円の罰金刑。
1970年から80年にかけて、夫人を伴い欧州旅行へ。1987年、病床で読書中、軽動脈瘤破裂で死去、59歳。
書名:澁澤龍彦集成(昭和45年:桃源社版):全7巻揃:
著者:澁澤龍彦
装幀:野中ユリ
発行所:桃源社
発行日:【Ⅰ】昭和49年2月20日 五刷 (昭和45年2月25日 発行) 他
定価:1,800円 × 7 = 12,600円
所収:【Ⅰ】 手帖シリーズ篇 ◇
黒魔術の手帖 / 毒薬の手帖 / 秘密結社の手帖 / 〇 あとがき(澁澤龍彦)/
【Ⅱ】 サド文学研究篇 ◇
サド侯爵の生涯 / サド裁判をめぐって / 作品紹介 / サド復活 / 〇 あとがき(澁澤龍彦)/
【Ⅲ】 エロティシズム研究篇 ◇
ホモ・エロティクス / エロティシズム /エロスの解剖/〇あとがき(澁澤龍彦)/
【Ⅳ】 美術評論篇 ◇
夢の宇宙誌 / 美術論の周辺 / 画家と舞踊家と写真家と / 幻想の画廊から / 〇 図版 / あとがき(澁澤龍彦)/
【Ⅴ】 評伝・創作・翻訳篇 ◇
異端の肖像 / 世界悪女物語 / 犬狼都市 キュノポリス / 美神の館(オーブリ・ビアズレー)/
大胯びらき(ジャン・コクトオ)/ ジャン・コクトオ戯曲集 / エロチシズム(ロベエル・デスノス)/
〇 あとがき(澁澤龍彦)/
【Ⅵ】 翻訳篇 ◇
さかしま(J・K・ユイスマンス)/ オー嬢の物語(ポーリーヌ・レアージュ)/
解剖学者ドン・ベサリウス(ペトリュス・ボレル)/ 草叢のダイヤモンド(グザヴィエ・フォルヌレ)/
仮面の孔(ジャン・ロラン)/ 〇 あとがき(澁澤龍彦)/
【Ⅶ】文明論・芸術論篇 ◇
ユートピア・終末論・デカダンス / 神聖受胎 / 作家論・評論・解説 / 書評 / 映画評 / エッセイ・雑文 /
〇 あとがき(澁澤龍彦)/
参考:帯有無破れ等。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。四六判大。計約4.5kg。≪古本購入≫
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