
LUXMAN MB3045ペアの中古をフルレストアしました。今回出品アンプの最大の特徴は真空管交換後のバイアス調整が容易に出来るよう改良を加えたことです。
真空管交換時にボンネットを外す必要はありますが、真空管交換後アンプをひっくり返すことも裏蓋を外すことも無く、電源トランスの前に設置したテストピンジャックにテスターリードピンを刺してその横にあるバイアス調整ボリュームとバランスボリュームを回すことで調整できます。そのため球転がしが楽に出来ます。また、これらの調整ボリュームには小型ながら電力容量が3/4Wと大きく貴金属ブラシを採用した信頼性の高い部品を採用しています。
部品、配線を全て外してクリーニング後、新たに組み直しました。
出力管KT88のソケットは過去製造された中で最高峰のスイスSCHURTER製ソケットを採用しています。現在まず手に入ることの無い幻のソケットです。
MT管の真空管ソケットはSCHURTER製ではありませんが金メッキピンのセラミック製。ボリュームは導電性プラスチックを使用した信頼性の高い製品を使用しています。組み立てには基本的にウルトラスリムヘッドビスを使用してスマートな外観になるように気をつけています。
配線材は高品質高音質のBELDEN銀メッキ銅線テフロン被覆フックアップワイヤー83005と83008を使用。入力段にはマッキントッシュMC275レプリカでも使用されている音の良いWIMAのポリプロピレンフィルムコンデンサーMKP10、出力段のカップリングコンデンサーにはWIMAのポリプロピレンフィルムコンデンサーの中でも最高級品である金属箔電極使用のFKP1やFKP4を使用しています。抵抗はVishay Daleの金属皮膜抵抗をメインに、要所要所にDaleの巻線抵抗を使用しています。また、初段管のプレート抵抗とグリッド抵抗に手持ち最後のリケンRMGを使用。ブロックコンデンサーは交換していませんが、正常動作を確認しています。
出力管はPSVANEの最新版KT88PT新品を使用。この真空管は金メッキピン、テフロンベースを使用しています。
全体の作りが洗練されていて、音質的には極めてクリアーで表現力が優れている私のお気に入りの真空管です。
初段には英国BRIMAR 6057 NOS(New Old Stock)を使用。この球は12AX7の高信頼管でtrustworthy tubeの証であるTマークがプリントされています。次段は英国Mullard CV4003/12AU7WA 高信頼管NOSを採用しています。
ドライバー段には信頼性の高い東芝6FQ7 NOSを採用しています。
最終的には極めてクリアーで演奏のディテールや音場感を余すこと無く再現し、ボーカルはまるで目の前に歌い手がいるかのように聞こえます。既存のラックスアンプのサウンドとは一聴してその違いがわかります。マッキントッシュMC275レプリカをも明らかに超えています。
アンプを組み上げてから1週間作動して異常が無いことを確認して最終調整しています。
残留雑音は0.2mV未満になっています。メンテナンス用に回路図、出力管交換時の調整方法の図面を同梱します。
なお、レストア品ですから少々の傷、錆等がありますから写真でご確認下さい。
写真ではわかりづらいですがトランスケースの上部にぽつぽつと塗装の浮きがありますし、アルミサブシャーシーには点々と腐食痕がありますので神経質な方、完璧を求める方は入札をご遠慮下さい。
送料は3,000円ですが、北海道、沖縄と離島は500円プラスとさせて頂きます。


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(2025年 10月 9日 8時 42分 追加)「電源トランスの前に設置したテストピンジャック」の一部訂正します。電源トランスは書き間違えで出力トランスに訂正します。
(2025年 10月 11日 22時 01分 追加)文字数の関係で質問の回答欄に書き込めませんでしたが、トラブル時の対応は勿論責任を持ってアフターケアをさせて頂きます。
過去にお買い上げ頂いたアンプの中で、一度だけ使用部品のフィルムコンデンサーの不具合で修理させて頂いたことがあります。