
アイワが1988年に発売した、ミドルクラスのステレオCDラジカセになります。発売当時は国内バブルラジカセの仕様・性能の業界標準がまだ無かったらしく、その作りも極めて独特です。
・音量調整は電動モータードライブ式で、音量とCD操作のみリモコン操作対応
・タイマー、スリープ機能搭載
・カセットはオートリバース対応、但しシングルデッキで本体上面に装備
・スピーカーは左右独立で密閉型のバスレフを搭載(アイワ初採用?)
・DSL回路搭載で重低音の再現性は比較的良好
全幅60cm未満のコンパクトサイズでありながら、廉価版のラジカセなどとは決して侮れないしっかりした作りです。今回はそんな異色の名機をもとにレストア&カスタムを実施しました。
・CD、カセット、ラジオを一通り動く感動品に修復。この機種のカセットデッキは駆動ベルト必ず朽ちて使えなくなっていますので、全て交換して動作するようにしてあります。CD基盤はコンデンサー交換でノイズも出ない状態にリフレッシュしました。液晶も分解し、劣化して見えにくくなった偏光フィルムを新品に貼り替えています。
・Bluetoothレシーバーを搭載し、CDからBluetoothへの切替が可能。PCやスマートフォンなどからワイヤレスで接続し、そのままBluetoothスピーカーとして使えます。
・カセットデッキ、CDトレイに白色LED追加でライトアップ。インテリアとして室内をお洒落に演出します。
・スピーカーを最新式のネオジムスピーカーに交換し、重低音と高音の再現性を強化。クリアでパワフル、室内で音楽を流すレベルの音量であれば「臨場感」と呼べるレベルに仕立て上げました。
リモコン、電源コード、Bluetooth接続簡易説明書付き。
この機種を修理して使えるようにしている方を他に見かけないので、動く個体を買い求めるとしたらコレだけかと思われます。35年以上前のバブルラジカセの中でも凝った作りの名機を手に入れたい方にお勧めです。
※Bluetooth及びLED証明はAC100Vコンセント使用時のみ対応です。