写真でもわかりますが、箱が日に焼けて退色してるので、箱マニアの方は入札されない方が良いでしょう。
鉄(くろがね)色のボディーに日の丸がペイントされた一般的な74式戦車。投光機と砲身にサーマルジャケットを装備したタイプです。
74式は、61式戦車の次に開発された国産の主力戦車。1974年に採用されたので、40年以上現役であり続けてます。
世界の戦車としては、105mm砲を搭載した第2世代戦車に当たります。その後、1990年に90式が開発されましたが、120mm砲装備の第3世代戦車の90式はソ連を警戒して北海道に集中配備された為、やっぱり74式は主力戦車。
その後、2010年に10式戦車が開発され、2016年に16式機動戦闘車(タイヤ式の戦車)が開発され、戦車の数が揃ってきたので、2024年にようやく全車退役となりました。
陸上自衛隊が使う74式戦車は日本国内のみでの運用が前提で設計されてます(この頃の自衛隊は専守防衛)。小型で日本全国のどこにでも鉄道を使って迅速に展開出来る小型設計。
独特なのが、油圧サスペンションによる車体の姿勢制御システムで、前後左右どちらにも車体を20cm傾ける事が出来ます。
これにより、山間から敵を待ち伏せしたりするのに最適ですし、稜線射撃が得意な戦車。
あとは赤外線暗視装置とか、レーザー測距儀などが装備されており、開発された当時としては割と独創的で最新鋭だった戦車です。
この模型の74式戦車は、大型の投光機(主砲の根元の左側にある四角い箱)があるのと、砲身がサーマルジャケット装備なので、砲身が太く造形されてます。
投光機は夜間戦闘用に後から装備された強力なライトになります。赤外線フィルターを装着すると赤外線ライトになり、夜間に精密な射撃が可能。
砲身のサーマルジャケットは、熱で砲身が歪んで射撃精度が落ちるのを防ぐ装備。
縮尺は1/144で、全長:約5cm(砲身を含まず)。
ワールドタンクミュージアムは海洋堂製なので、出来はかなり良いです。
砲塔が旋回可能です。