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VEオーディオ 80mmミッドレンジスピーカー A5Mに、ABS樹脂製バックチャンバーをセットにしました(^^)/
お車のダッシュボードにスペースさえあれば、フルサイズの3インチ級スコーカーを取り付けられます。
配線を繋げば「これで3wayだぁ~!」と思う方もいますが、既存の2wayにこぶし大のスピーカーを追加して、片側に3つになっただけの話です( ゜Д゜)
実際には、多くの場合、音質が悪くなります!ホントです。
本来、2wayとは ツイーターとミッドウーファーで 可聴領域である20Hzから20kHzのほぼ全域をカバーするマルチシステムです。
確かに、不適切なクロスオーバーによっては 周波数帯域に音圧の欠乏が生じ、芯のない音や、聴いていて落ち着かない音、いわゆる過度なドンシャリ音になりがちです。
しかし、フルレンジの約50%もカバーできるスコーカーを追加すると、他の要素を考慮しない場合 重なる帯域が極端に盛り上がってしまうか、音が打ち消し合って 極端に落ち込んでしまうかのどちらかになります。
もちろん、たまたまお好みの音になることもありますが、割とすぐに飽きてしまう方が殆どでしょう。
・スコーカーからしか聞こえない
・スコーカーの存在感が凄い
・スコーカーがうるさい
・スコーカーが悪い?
ミッドレンジスピーカーを追加したことに後悔し、2wayに戻しては「やっぱ 前の方が良かったぁ~」と感じる方も少なくありません。
① 3wayの導入にネットワークは必須!?
2way同様、3wayも各スピーカーに役割分担をさせる必要があります。
想像してみてください!
バレーボールの試合で、サーブレシーブの際に 隣同士の選手が同じボールに手を出したら どうなりますか?
ミスを減らす為には チーム内のコミュニケーションや、各選手の守備範囲の確認、そして度重なる練習が必要ですよね。
スピーカーのマルチシステムの場合も 同様にルールを決める必要があります。
同じく バレーボールに例えるなら、こんな感じになります。
・セッター → パッシブクロスオーバーネットワーク
・攻撃ポジション レフト → ミッドウーファー
・攻撃ポジション センター → スコーカー
・攻撃ポジション ライト → ツイーター
セッターの重要性は言うまでもありませんが、スピーカーのマルチシステムという「チーム」で、各ユニットを適材適所に本領発揮させるには、適切なネットワークが不可欠です!
また、いくらハイエンドなユニットでも、完全にフラットな音を出すことはできません。
例えば、スコーカーにディップ(凹)がある場合、ツイーターのピーク(凸)でそれを補うことができれば、これを「相性が良い」と言えるかもしれません。
② ドアスピーカー用ローパスフィルターの導入
3wayや2wayの中で 一番大きいスピーカーのことをミッドウーファーと言います。
一般的にはドアスピーカーがこれに当たりますが、物理的に リスナーに向けることができず 指向性に問題が起こる 2kHz以下でローパスフィルターを仕掛けましょう!
本品には2種類のコンデンサーが付属します。
56uFを使用する場合は
0.9mHのコイルを(4Ωの場合)
100uFを使用する場合は
1.6mHのコイルを(4Ωの場合)
ドアスピーカーの配線に追加することをご検討下さい。
ハイパスフィルターであるコンデンサーと、ローパスフィルターになるコイルの接続方法は同じです。
スピーカー線の+か-線に割り込ませて繋げます。
直列繋ぎとも言います。
ちなみに クロスポイントを低域にするほど 必要なキャパシタンスやインダクタンスが大きくなり、コスパが悪くなります。
0.9mH及び
1.6mHの空芯コイルはそれぞれ出品中です。
③ 音圧バランスをバイワイヤーで調整!
当方のスコーカーは能率が非常に高いです。
ネオジム磁石を採用したモデルは特に良きです。
同じパワーを与えた場合、能率の良いスピーカーはより大音量を出すことができます。
その反面 他のユニットとのバランスを適切に取らないと 存在感が際立って 自己主張強めな 輪を乱す存在にも成りかねません。
音圧の調整には、パッシブクロスオーバーネットワーク設計でアッテネーターを使用することが一般的です。
ただし、抵抗器を通すことで音質の劣化が懸念されることもあります。
さらに、コストも増えるため、バイワイヤー接続がおすすめです。
カーオーディオの4chスピーカー出力を使って、フェダー機能にて スコーカーとミッドウーファーの音圧バランスを調整します。
※バイワイヤー接続の場合、リアスピーカーは鳴りません。
※ツイーターについては後ほど説明させていただきます。
ヘッドユニットまたはアンプのフロント出力に左右のスコーカー、リヤ出力には左右のドアスピーカーにコンデンサーまたはコイルを介して接続します。
スコーカーが強めと感じたら フェダー機能にてリヤに振ってみて下さい。
位相調整もお忘れなく お願い致します!
④ 3wayなのに、ツイーターは無くても良い??
本品は8kHzを境に 高域になるにつれ まずは凸凹していき、その後 約16kHzあたりから 自然に減衰していきます。
「ツイーターを足さなくちゃ」は正しいが、実際 聴感上はそれほど変わらないかもしれません。
これは個人差によるものです!
ご存じのように、我々人間は年齢を重ねることで 高域が聞こえづらくなります。
例えば、40代の方で 16kHz以上の音が聞き取れる割合は30%以下とされています。
しかし 神経質な自分からすると「非常に気持ち悪い」です(笑)
出ていないと分かると 何だかどうも良く聞こえないんですよ!
ならば、お持ちのツイーターに3.3uFか 2.2uFのコンデンサーを追加して、足してみましょう。
正相と逆相接続を試して、より音数が充実する側にして 本付けしましょう。
ツイーターはコンデンサーを介して、本品と並列接続にて配線を行います。
「AMT エア モーション ツイーター」が気になる方は、宜しければ 当方の記事を参考にしてみて下さい。
https://cartune.me/notes/A99nvsBcki⑤ 仕上げはバランス機能で、運転席側から音を剥がす!?
タイムアライメントやタイムディレイ機能のないヘッドユニットの場合、残念ながらハース効果の恩恵は受けられませんが、その代わりに左右の音量差を利用して「頭部陰影効果」を活用しましょう。
これにより、音の定位を改善し 音がより自然に感じられるようになります(^^♪
調整は大変簡単でございます!
バランス機能で 徐々に助手席側に振ってみて下さい。
音が運転席側のスコーカーから離れたと思ったら oKです!
■パーツリスト
1、A5M スコーカー 2個
2、強化樹脂製バックチャンバー 2個
3、スピーカー専用ケーブル60cm長 2本
4、吸音材 1セット分
5、M4 x 10 六角ボルト 8本
※以上の部品を組み立てた状態でお送り致します。
■その他 付属品
1、無極性オーディオレベル電解コンデンサ 56uF 2ヶ
2、無極性オーディオレベル電解コンデンサ 100uF 2ヶ※日本製
※いずれも指向性はなく スピーカーケーブルの+か-側に割り込ます形で接続します。
■注意事項
スピーカーケーブルは文字側が+、無字が-です。
輸入品を日本国内で組み立てを行っております。
スピーカーケーブルの接続は半田付けです。
完璧を求める神経質の方はご遠慮下さい。
日本語取説は付属しません。
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以上となります。
長々と最後までお読み頂き 感謝しかありません!
もちろん
3wayパッシブクロスオーバーネットワークを使う手もありますが、スピーカーケーブルの引き直しが大変です。
一応 ミッドウーファーを新調なさる場合は同じくVEオーディオの
A5W、ツイーターは同じシリーズの
A5Tがあります。
スピーカーケーブルはノイズ対策品のカナレの
4S8Gがおススメです!
ご縁がありましたら、是非宜しくお願い致します!