黒川昭二さん(昭和2年生まれ)が、日々書き残してくれた思い出の一コマを最大限に、そして余すことなく皆様にお伝えしたいと構成と
製本がなされ、当時の新聞紙や広告の裏紙に書かれていた絵の一つ一つを、黒川さんのコメントも残す形でまとめられています。
戦争の記録、田園風景や昔の懐かしいおもちゃや遊びなどを、プロローグから皆様から頂いた思い出のコメントとともに、博物館の展示場
のようなとっておきの一冊が出来上がりました。
表紙には、改札の行列風景で、行商のひと、学生さん、軍人さん、ねんねこで子供を背負ったお母さんなど、黒川さんが優しいタッチで描く
それぞれのひとの表情に、それぞれの昭和史があるのだろうと感じられる直筆の一枚を載せています。
家族のだんらん、学校風景、農作業風景など、どの絵も心の中に残っている心温まる懐かしい風景があって、これからきっと家族みんなで
食卓を囲んで食べるであろうお味噌汁の匂いまで感じられるほどです。
黒川少年から見たかっこいい飛行機、軍人さんのユーモアのある適性検査風景、など戦争の絵もおさめています。
めだかを追いかけた小川のみずの冷たさ。 ばあちゃんが作ったぼたもち。むせかえるような夏草の香りの中でのトンボとり。
背伸びしてやっと取った甘い柿。「また明日~」と手を振りながら見た夕焼け。 こたつから見える冬景色。
忘れかけてたけど、、、。
あの頃は、陽の温かさや水の冷たさ、季節の匂い、暮らしの中の音や声、そして憧れが沢山ありました。
ゆっくりゆっくりページをめくってみてください。
そこには楽しかったあの頃の自分が待っているかもしれません。
皆さまからいただいた素敵なコメントも入れさせてもらっています。
施設の方やご自宅で過ごされている方のひと時に、手に取っていただければ幸せに思います。白黒ですので、塗り絵のようにそれぞれの
色を付けていただければ、黒川さんもうれしいそうです。
値段は1000円に設定していますが、施設の関係の方には(証明するものがあれば)半額で(1000円で2冊)お送りいたします。
思い出や感想を寄せていただければ幸いです。
最後に本の編集にあたり、ご協力とご支援をいただいた方々に感謝いたします。
安養寺アンティーク館
【それぞれの思い出や記録を残して、後世に伝えるお手伝いをしています。
他にも東日本大震災の関連漫画を出しています。陶芸作成、ステンドグラス作成、絵画なども展示しています。】
ご覧いただいたことに感謝いたします。
追記)
令和2年10月23日 河北新聞に掲載いただきました。(写真10)
黒川さん、、作品がいつまでも多くの方々の心に生き続けていただけることを願っています。