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■『粘土のお面』豊田正子著。
装幀松山文雄。昭和16年初版凾付。中央公論社發行。
■同社既刊の『綴方教室』に投稿された散文が模範文例として好評と
為り、挙げ句作家 Debut した逸材。表題作『粘土のお面』の中に登場
する「かあちゃん」や、「綴方教室」其のものが映画化されました。
詳しくはWikipediaを御検索下さい。
■流石に模範文例に為る位ですから文章が滑らかで凄くVisual です。
出品者が生意気謂えば、
「文章は絵画や彫刻と同じですから彫心鏤骨。細部を極力Visual に仕
上げないと、東京タワーを描いた積もりが単なる送電線の鉄塔に、又
見目麗しい裸婦を懸命に彫った積もりが単なる瀰漫した豚娘に勘違い
されて仕舞う虞れが有ります。折角書いた文章も電報文の様では味気
ないですね。文章は読み手が会得して初めて文章足り得ます」
なので此の作家に倣って文章修行すると書く事が愉しく為り、孰れは
貴方が作家 Debut するかも知れません。
●紙質経年劣化と繙読で焼け・滲み・痛みが有ります。
●該書には目次が無く、凾の表紙に各短編小説の表題が
有ります。
●全301頁。書き込み有りません。
●古書に不慣れな方、殊更神経過敏な方には不向きです。回避
為さるのが賢明かと思われます。爾後のClaim御容赦下さい。
●取引に際しては私の自己紹介欄をお読み下さい。