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御存知!名手Chuck Leavell/Michael Rhoads等参加 名手Larry Carlton ルーツ回帰的傑作「Renegade Gentleman」国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは二種、名手揃い。
1:Larry Carlton(G、Vo、ex-The Crusaders、Steely Dan/Joni Mitchellセッション他)、Terry McMillan(Harmonica、Per)、Matt Rollings(Key)、Michael Rhoads(B)、John Ferraro(Ds)。
2:Larry Carlton(G)、Terry McMillan(Harmonica、Vo)、Chuck Leavell(Key、ex-The Allman Brothers Band、Sea Level、The Rolling Stonesサポート他)、Michael Rhoads(B)、
Chris Layton(Ds、ex- Stevie Ray Vaughan & Double Trouble、Arc Angel、Kenny Wayne Sheppardサポート他)となります。
プロデュースはLarry Carlton自身。ミキシングはRoss Hogarthとなります。
1991年1月米国カリフォルニア州ロサンゼルスLarry Carlton自宅スタジオ”Room 335”でのラインナップ「1」録音。
1993年4月米国テネシー州ナッシュビル”Nightingale Studios”でのラインナップ「2」録音となります。
”MCA”との契約が完了、新たな契約を探す過程で名手Larry Carltonは自身の音楽ルーツである”Blues”を基とした新作制作を企画。
旧知のBlues系ミュージシャンTerry McMillanを音楽パートナーとして起用。自身の人脈による名手陣を揃え、自身の自宅スタジオ”Room 335”にて新作制作に取り組む事となります。
そして新規にかの”GRP”との契約を獲得するも、レーベル側は「コンテンポラリーなフュージョン作制作」を要求。
Larry Carltonは一旦企画と録音物を棚上げ、新たな新作に取り組む事となります。
そしてその新作”Kid Gloves”が完成、好評を呼ぶ事となります。
その後Larry Carltonは自身の本拠地をナッシュビルへ移行。
棚上げとなった前企画の実現に乗り出す事となり、再びTerry McMillanを音楽パートナーに、前作の初起用に好印象を持ったMichael Rhoadsを再度起用。
そしてローディー絡みで名手Chuck Leavellを、そして伝説の故Stevie Ray Vaughan & Double Troubleの名ドラマーChris Laytonを起用。
本格的に制作に乗り出す事となります....................................
さて今作。
名手Larry Carltonの音楽ルーツ”Blues”を基にした”Blues/Rock”の音楽性でございます。
されどメロディ重視で非常に判り易さが伴い”Blues/Rock”特有の脂っこさが薄い事がミソ、また名手Larry Carlton特有のコード変更多用のソロ等演奏個性が聴かれ、ギラリと光るものでございます。
ラインナップ双方共に名手。
全員がアレンジ参加である事でその演奏個性を上手く生かしたものでございますが、ラインナップによって音楽性が異なる事がミソでございます。
棚上げ企画時録音では”Blues/Rock”の音楽性ではあっても自身の音楽キャリアの成果を持ち込んでいる事がミソ。
また、八十年代にHR/HMを中心としたスーパー・ギタリスト・ブームがあり、その分野でも名手系を中心に名手Larry Carltonの評価が高い事が有り、それを意識した演奏が聴かれる楽曲が存在。
また洗練された感覚が見え隠れする音楽性でございます。
”GRP”との契約が目前にあり、そのレーベル・カラーの音楽性を意識しつつ......という感が窺えるものでございます。
新規録音では、L.A.ではなくナッシュビルという事やラインナップの個性が有り、南部系の音楽性を強く意識した感がございます。
今作企画棚上げ後に制作された”Kid Gloves”が好評を得て約束を果たした事で創作の自由が得られたという感が有り、棚上げ時録音よりもより”Blues/Rock”指向の音楽性という感が窺えるものでございます。
また、後者録音制作エンジニアがミキシングを行っている事がミソ。
”Blues”のライヴ感や自然さを重視した音造りで非常に音質の良いものでございます。
されど、”GRP”としてのレーベル・カラーを意識しながらも............という感が窺えるものではございます..................................
久々のLarry Carltonのヴォーカルが聴かれる作品ではございますが、ちと御愛嬌の感。
されを差し引いても傑作の名に恥じない作品ではございます...............................
そもそも自宅名スタジオ”Room 335”と拠点として様々な活動をL.A.にて行っていた名手Larry Carltonではございます。
L.A.での活動はビジネス側の干渉が強い事が有り、それを避ける為に名スタジオ”Room 335”を閉鎖し自宅を売却。
ナッシュビルへ拠点を移行した理由が見え隠れする感がございます......................
この機会に是非。