株式会社パイ・インターナショナル2018.7初版A4.207Pです
01.桜 SAKURA
桜は日本の国花。人は桜に,単なる花の美しさだけでなく,咲き誇り,儚く散る様に「いのち」や「人生」も重ねてきた。蜷川実花は「死ぬ間際にも桜を見たい」と言うほど桜好きだが,同時に日本の桜のほとんどがクローンであることに,文明の宿命を見てとるのである
02.永遠の花 Everstanding Flowers
あるとき,蜷川実花は墓地に供えられた造花を見て衝撃を受ける。枯れることのない華美な花。すでにこの世を去った愛しい人の記憶を,永遠に留めたいという欲望の表象。生と死の混沌や矛盾を背負わされてしまった「花の宿命」に,蜷川は向き合い続ける。
03.うつくし日々 The days were beautiful
父であり、偉大な演出家であった蜷川幸雄は惜しくも2016年5月にこの世を去った。倒れ,入院生活をよぎなくされた中で,ゆっくりと死に向かっていく父。蜷川実花は,ときには父の「まなざし」にもなり変わり,眩いほどの光に満ちた世界と日々を記録した。
04.PLANT A TREE
目黒川は,最も人気の花見の場所。以前,仕事場が近くだったこともあり,蜷川実花にとって,その桜は日常的であり,かつ「鏡」のような存在であり。どんな日にも,蜷川は散って川面を流れる桜にカメラを向けた。
05.Self-image
「私」とは「誰」なのだろう?仕事で世界を飛び回り,大勢の人と関わりながら仕事をする中で,一人の時間にふと思う。「何も武装していない,生身の私」。蜷川のデビュー作が,モノクロの「セルフポートレート」であったことが示すように,原点であり終わらない「問い」なのだ。
06.trans-kyoto
京都には長い歴史の中で育まれてきた花街がある。祇園甲部,宮川町,先斗町,上七軒,祇園東の花街の芸妓舞妓たちたちから,蜷川により選ばれた名花たち名をスタジオで撮り下ろした。伝統の粋の世界と蜷川実花ワールドの斬新なコラボレーション。女性たちが築いてきた文化への賛歌。
07.Portraits of the Time
「人の顔」には何が顕れるのだろう?「真実」「人生」? 過去多くの写真家たちがその「問い」に挑んできた。蜷川実花の「写真のまなざし」は,男たちが中心に築いてきた肖像写真史とは一線を画す。時代を共有する存在同士の「共演」「共振」の産物なのだ。
08.INTO FICTION/REALITY
蜷川実花の写真はさらに彼方へと飛翔する。しかしそれは,特定の時空ではない。熱狂,ノイズ,エロス,死,消滅,永遠,光,闇…。虚構と現実が入り混じり,高速で変容し続ける美しきカオスへ,蜷川の写真は突入して行く。
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