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★商品説明★ | 小松エメル著 「蘭学塾幻幽堂青春記1~4」 ハルキ文庫 「夢追い月 蘭学塾幻幽堂青春記1」 2012年 5月 文庫初版 「約束 蘭学塾幻幽堂青春記2」 2013年 6月 文庫初版 「宿命 蘭学塾幻幽堂青春記3」 2014年 2月 文庫初版 「秘密 蘭学塾幻幽堂青春記4」 2015年 3月 文庫初版 定価 619円~640円+税 261頁~299頁 |
★著者略歴★ | 1984年。東京都生まれ。母方にトルコ人の祖父を持ち、”エメル”はトルコ語で”強く、優しく、美しい”という意味を持つ。國學院大學文学部史学科卒業。2008年はじめて書いた小説「一鬼夜行」にてジャイブ小説大賞初の大賞を受賞してデビュー。 |
★作品内容★ | <1> 序章は凄惨ないじめの場面から始まる。一転第1章は、能天気な15歳の少年が出てきていきなり笑わせてくれる。武州多摩の田舎では神童と呼ばれ、憧れの京都の蘭学塾にやってきたのだが、塾生は変わり者ばかり、師匠はぐうたら、歳下の下女も八重太には冷たい視線を投げてくる。意欲だけはあるが、勉学はまだまだだし、体力はからっきし無い15歳の少年。いっそ名門蘭学塾に移ろうかとも思っていた。そんな時出会った、秋貞司郎という同年代の蘭学生と出会う。つんとしていてどうにも虫が好かない。その秋貞が名門蘭学塾をやめて八重太の蘭学塾にやってきた。名門蘭学塾では何が起こっているのか、何かの呪いが懸かっているようだ。ともかく意欲が空回りしながらも皆にかわいがられる八重太の青春物語。 <2> 人気シリーズの第2作。今日の蘭学塾に入った八重太だが、どうにも気に食わないやつがいる。文武とも自分の上に行き、八重太にはきつい言葉を吐く。その秋貞は、夜な夜な、塾を抜け出してどこかに行く。時の京都は乱れ、辻切りが跋扈する。まさかと思いながらも秋貞の後をつけた八重太。怪しい空間に取り込まれてしまう。どうにか塾の仲間に助けられるが秋貞への不安は消えない。そんな八重太を塾の仲間が助けてくれる。辻切りを捕まえ、秋貞の居場所を突き止める。秋貞とその師匠の暗い過去が明かされる。でも結局は塾の仲間の大切さを思う八重太だった。 <3> あの事件から半年、蘭学塾に住み込む八重太。同年の秋貞との諍いはともかく。なんとなくいい雰囲気の塾内だったが、連れ出された相撲興行で、かつて地元で出会った沖田と目が合う。後も見ず逃げ出した八重太がぶつかった相手は、芹沢鴨。その体からは赤い霧がにじみだしていた。塾に戻った八重太は、泉から壬生浪士とは関わらないように言われるが、またも出会った沖田からの呼び出しで壬生寺に行くが、そこで出会ったのは芹沢。気が付けば、日常に戻っていたが、あの幻は何だったのか。そして占いの半紙に導かれて、鞍馬の山に向かう。泉の過去を見て、それでも友を救いたい。物語の中核をなす展開。 <4> 喧嘩ばかりしている塾生の中村の義弟・慶が訪ねてきた。顔を合わせた途端逃げ出す。二人の間に何があったのか。一方新選組の土方は、幻幽堂に何か疑いを持っているらしい。慶と師匠が屯所にとらえられ、二人を救い出すために、残りの塾生は今日の街を走り回る。阿片の密売に関わる何からしい。そして八重太と茶屋娘、沖田と芹沢鴨などが絡む不思議な体験や夢なども同時進行している。八重太と塾生たちの青春物語。 |
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