
当オークションをご覧下さり、誠に有難う御座います。
今回出品致しますのは、前回に引き続き二つ目の天然砥石で御座います。
父が50年間営んでいた、今はもう無き金物店の棚の奥で、数十年の間保管されていた物になります。
こちら、箱にも入っておらず裸のままで棚の奥に入っており、表面の印も無く、研いだ跡も見受けられましたので、
恐らく何度か試し研ぎをされた物なのではと思われます。
ですので今回、技術の無さを露呈する様で少々気恥ずかしく感じるのですが、
自身の所有している鑿を実際に研いでみた画像をアップしております。
永らく使用しておらず、研ぎ残しや、小さな欠けが残っていたりする安価な鑿ですが、少しでも参考になれば幸いです。
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・研いでみて・・・
数種類の天然砥石でしか研いだ事がありませんので、参考になるのかどうか判りませんが、もし宜しければお読み下さい。
まず、硬いです。
そして、ひたひたに濡らした状態で研ごうとしても、ギシギシと鑿が振動するばかりで全く研げません。勿論、研ぎ汁は一切出ません。
濡らした手でなぞった程度のごく少量の水で研いでみると、ようやく研ぎ汁が出始めるのですが、その丁度良い水の加減がなかなか見付からず、非常に難しく感じました。
研ぎ汁は、最初は黒灰色の研ぎ汁が出るのですが、1分もしない内に茶色の様な、緑色の様な色に変色して行きます。
研いでみた結果・・・判りづらいですが、画像7の様な白く曇った鏡面になりました。
天然砥石は、
一に商人
二に硬さ
三、四が無くて
五に好み
と言われる様に、価格や種類を問わず、結局はご自身の研ぎに合っているかどうかが大切かと存じます。
ですので、こういった出品形式をとっている以上、手に取って見る事や試し研ぎや出来ない環境故、もし追加の画像等必要な場合が御座いましたら出来うる限りお答え致しますので、「質問する」よりお問い合わせ下さい。
尚、私も天然砥石は一つだけ所有はしているのですが、恥ずかしながら知識も技術もまだまだ甘ちゃん故、あまり専門的なご質問にはお答え出来ない事をご了承下さいませ・・・。
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・商品につきまして
・寸法は、縦約205mm×横約75mm×厚み約55mm。重量は2209g(誤差がある可能性あり)で、大型の部類に入るのではないかと思われます。
・画像2.3.4.5:何層かの層が積み重なっているのが見えます。とてつもなく長い年月を経て出来上がった石だという事が見て取れ、非常に感慨深いです。
・画像3:欠けている箇所から細い亀裂が入っております。
・砥面は、鑿を研いだ後に軽くダイアモンド砥石で表面をさらっております。
・商品は画像にあります天然砥石のみとなっており、先述致しましたとおり元箱等も御座いません。
・申し訳御座いませんが、ノークレーム、ノーリターンとさせて頂く事をご了承願います。
・その他、もし何か気になる点が御座いましたら、先にも記載致しましたが「質問する」よりお問い合わせ下さい。
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・この先あと数回、天然砥石の出品を計画しておりますので、もし宜しければまたご閲覧下さい。
・天然砥石に限らず、砥石はまさに「沼」を絵に描いた様な代物。画像でしか判断できない販売形式である事が非常に残念に思えて仕方が無いのですが、ご落札者様の研ぎに合う砥石である事を願っております。
ここまでお読み頂き有難うございます。
以上となりますが、もしお気に入りになられましたならば、ご入札の方、どうぞ宜しくお願い致します。