【 1964年・東京オリンピックイヤー 】
イタリアワイン最高位D.O.C.G. に昇格前のD.O.C時代の希少なバローロは、
コンディションも抜群に良く、極めて貴重な1本となります。
ヴィンテージ・チャートを探すのが困難な1964年は、
日本では東京オリンピックが開催された記念すべき年。
実は当地 ピエモンテにおける60年代最高の当たり年の1つです。
熟成は61年。『還暦を迎えた王のワイン』です。
「テッレ・デル・バローロ」の創業は1958年。
僅か22件の農家からスタートした協同組合は、今では300軒を超え
『世界No.1の評価』を得る
超優良企業に成長を遂げています。
ドイツの有力な専門誌「Weinwirtschaft」の2020年版で見事第1位。
「ワインスペクテーター」では、
「THE TOP 100 The most exciting wines of 2018」の
堂々54位に掲載される快挙を挙げました。
今まさに最高品質のバローロを造る生産者として、
世界中の大注目の的となっています。
イタリア最北部の山岳地帯に位置するピエモンテ。
「山の麓」を意味する同州は、北はスイスに西はフランスに国境を接して
その険しい山々の麓からワインや乳製品、ジビエそして白トリュフが採れる
「食材の宝庫」です。
人口が少ない州にも関わらず、
星付レストランが多い美食の郷としてもたいへん有名です。
そのピエモンテは、トスカーナと共にイタリア高級ワインを生み出す銘醸地。
バローロ以外にも、バルベラ、ドルチェットなど単一品種を使用したワインが多く、
ブルゴーニュに近いワイン文化を持ちます。
中でも「バローロ」は、フランスにおける
ブルゴーニュのグラン・クリュ同様
最高峰赤ワインと言える存在。
長期熟成に耐え得る重厚かつ深遠なその味わいを人は、
「王のワイン」
「ワインの王」と称します。
世界中の誰もがその偉大さを認め、また憧れる
最上級イタリアワインこそがバローロなのです。
使用品種は、イタリアでもっとも高貴な黒ブドウ「ネッビオーロ」。
色は淡くタンニンと酸が豊かな特徴を持ちます。
今回出品の「リゼルヴァ」は、通常よりも長めの熟成を経てから初めて世に出される
上級バローロ。
通常のバローロの規定では、ネッビオーロを最低38ヶ月熟成させることが法律で定められていますが、
対するリゼルヴァは、
最低でも62ヶ月の長期熟成が必要になります。
こうすることで、ネッビオーロの持つ力強さ、厳格さ、深遠さが見事に表現されたバローロ・リゼルヴァが産まれるのです。
テッレ・デル・バローロのスタイルは、大樽のスロヴェニアンオーク樽による熟成や長期間のマセラシオンにこだわる
「伝統派」。
タンニンが強く堅固な「長期熟成」が前提のクラシカルなバローロです。
ゆっくりと時間をかけて熟成し、数十年かけて最良のポテンシャルを発揮していきます。
素晴らしいコクとアルコールの凝縮感、バローロに欠くことのできないタンニンといった全ての特徴を兼ね備えています。
熟成は既に61年。
また更に「スペシャル」とは、リゼルヴァの中でも
『特上』
と認められたキュヴェのみをボトリングした限定品。
『ロットナンバー入り』の選りすぐりの1本です。
長期の熟成を経ることで、特有の葉巻、なめし革、バラなどの特徴香と長い余韻を楽しむことが出来ます。
赤身肉やジビエ、ピエモンテ産ハードチーズ等の料理と抜群の相性を奏でます。
フランスワインが、近年軒並み価格高騰する中でも、
バローロはそのクオリティに反してまだまだ価格は安定しています。
『Vinum Vita Est (ワインそれこそが人生)』。
ひたすらに真摯なワイン造りを守り続けている
バローロ生産者の努力の結晶をぜひ味わってください。