まずはじめに・・・実は このハンダ、大概の音楽ジャンルにおいて とてもすばらしい才能を発揮するなかなかの秀逸な野郎なのです。オルタナなロックからグランジやハードなもの、カントリー、モダンや果てはフリージャズ、白人系のヴォーカル、黒人系のラップやゴスペル入ったバラード、古いブルースギター、ブリティッシュ・ブルース、プログレ、ジェフベックのようなストラトトーンが魅力のロック、伝統的なヨーロピアンや中近東・バングラビートからインド音楽まで、けっこう書いたらキリが無いほどの音源を聴いてしまいました。そのどれもが、「生き生きとして実に美しく」そして、豊富な情報量（このハンダを入れた方が、入れないワイヤーより情報量が増します。）と圧倒的な空気の迫ってくる迫力。なかなかいいですぞ！！

でも、しかしですぞ・・・腰が抜けるほど 驚くのは、こ、こ、交響曲系です。まあこんなに近代クラシックや ましてや 純正律時代の古い音楽をも鳴らしてしまう特化したハンダも いままで聴いたことがありません。マーラーの第五番は、実は、「ベニスに死す」のサントラ版（日本未発売）が、飛び抜けて良質なのは、たとえバーンスタインが頑張ろうが何をしようが、とにかく、そのサントラ盤が突出した響きなのですが、そ、そ、それが、このハンダでもって、更に高みに連れて行かれることとなり、演奏内容のすべての認識が変わりました。明らかに 内声のバランスがすばらしくなり、グっと深い空間に変貌するわけです。F.in時の静寂の中から見事に浮かび出すチェロとコントラは涙もの。ヴィオラの存在感も最高と言えます。全体的なヴォリューム感も1～2dbも上がってしまったように聞こえます。これは、凄すぎる。中古の取引価格がすでに1万円近くに達している名盤ですが、このハンダでもって是非是非体験していただきたいと思います。それほど凄いですぞ！！！ いや、ほんとに！！！！！