【歴史的背景と希少性】(本人の署名等)
1990年代初頭、北京は世界的な弦楽器製作の中心地として台頭しました。
本機は「北京黄金時代」の初期段階である1993年に、名工・Zhang Shu Mei(張曙明)の工房で製作された最高峰の「マスターモデル」です。
現在の工房製(Workshop Grade)とは一線を画す、初期の極めて丁寧な手工作品であり、製作家本人の署名がラベルに記されています。
【「熟成の入口」に立つ33年目の個体】
製作から30余年が経過した本機は、弦楽器の世界において、新品特有の硬さが取れ、本来のポテンシャルを発揮し始める「熟成の入口」に差し掛かっています。
長期にわたり安定した環境で保管されていたため、木材内部のストレスが理想的に解消され、楽器全体が安定していると思われます。
これから弾き込むことで、さらに深みのある音色へと進化していく将来性が期待できる一台ではないでしょうか。
【特徴と素材】(素人につきマスターモデル一般の説明も含みます)
厳選された素材(1枚板、写真参照): 裏板には深く明瞭な杢(フレーム)が美しい、希少な「一枚板(One-piece back)」のメイプル材を贅沢に使用しています。
表板: 均一で微細な年輪を持つ高地産ヨーロッパ・スプルースが採用されています。
高級フィッティング: ペグやテールピースには、パリジャンアイ装飾が施された高級ローズウッドが使用されており、意匠的にも非常に美しい仕上がりです。
音響特性(資料より): 低音域(G線)の重厚な響きと、高音域のクリアな輝き、そして奏者のタッチに敏感に応える素早いレスポンスが特徴です。
【商品状態】
目視の限り、表板・裏板ともに致命的なクラック(割れ)や大きな損傷は全くなく、30年以上前の楽器としては非常に良好なコンディションを保っています。
【付属品】
ヴァイオリン本体
弓(写真参照)
肩当て(肩あての古いゴムは経年劣化で使えませんが、こう付いていたという説明のつもりで敢えてそのままにして発送します)
専用ハードケース(鍵付き)
ストラップ
【入札前に必ずご確認ください(免責事項)】
※当方はバイオリンが弾けないため、実奏による細かな確認はできておりません。
※本機のような豊かな共鳴を持つ(と言われる)マスターモデルは、セットアップ(駒・魂柱の調整)や弦の相性によって、特定の音域で特有の共振(ウルフトーン等)が現れることが一般的だそうです。ご自身の演奏スタイルに合わせて楽器店等で最適なセットアップ(微調整)を施していただくことを前提にご入札をお願いいたします。
※あくまで中古楽器であり、手工品であることをご理解の上、ノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。