【 完全無欠の最強シャンベルタン 】
「アルマン・ルソー」とは、
ブルゴーニュで最も尊敬を浴びる偉大な生産者。
ジュヴレ・シャンベルタンを語る時に必ずその名は現れ、
『最上のシャンベルタン』
の造り手として、
世界でも欠くことのできない存在です。
ルソーの所有する畑の最大の特徴は、何といってもその絢爛豪華さ。
所有する約15haの畑の内、
「シャンベルタン」グラン・クリュ
「クロ・ド・ベーズ」グラン・クリュ
を筆頭に
「リュショット」グラン・クリュ
「シャルム」グラン・クリュ
等、ジュヴレ・シャンベルタンの名だたるグラン・クリュがずらりと8ha以上を占めます。
更には、プルミエ・クリュの筆頭
「クロ・サンジャック」
までを所有するのは圧巻のひと言。
最上のシャンベルタンを造る所以がここに表れています。
ジュヴレ・シャンベルタンでルソーを超えるドメーヌは存在しえないのです。
2008年3月発行の専門誌ワイナート43号の表紙を飾ったのは、
アルマン・ルソーのシャンベルタンとクロ・ド・ベーズの2本でした。
そのタイトルは『至高のブルゴーニュ特集』でしたので、
真にブルゴーニュを代表する銘酒として選ばれたのです。
このドメーヌのモットーは、各クリマの平均樹齢を40年以上に保つこと。
各クリマが一定以上の面積だからこそ、定期的な植え替えを可能にします。
ブドウ栽培においては、ビオロジックで除草剤や殺虫剤は不使用。
ブドウの過熟を嫌い、ジュヴレシャンベルタン村でもかなり早い時期に収穫を始めることで知られます。
これこそが、ルソーのラインナップに共通するエレガントさ清らかさに反映されるのです。
今回の1本は、そんな絢爛豪華なラインナップにあっては、
『最強』。
この幻のシャンベルタンにルソーの「魂」を感じてください。
そしてそして更に今回は
ブルゴーニュの伝説的秀逸年1996年や1990年を超えるほどの
圧倒的グレート・ヴィンテージ
2001年。
完全無欠のポテンシャルを秘める
超超超秀逸年なのです。
理想的な天候の恩恵の下、アルマン・ルソーは完熟ピノノワールの収穫に大成功。
濃密で深く引き締まったこの最強シャンベルタンの熟成ポテンシャルは計り知れず、
今後は益々入手が大困難となるのは明白。
『皇帝ナポレオンがこよなく愛した赤』
として知られる「シャンベルタン」グラン・クリュ。
18世紀の英雄ナポレオンは
『ロシア遠征にまでシャンベルタンを運ばせた』
という逸話も残るほどにこの銘醸ワインを溺愛しました。
以来、このブルゴーニュ随一の高質ワインを人は
『王者のワイン』
と讃え、その名声は不動のものとなりました。
シャンベルタンは何と言っても威厳をもった男性的な力強さが魅力。
しっかりとした酸とミネラル、タンニンは長期熟成を可能とし、熟成するとビロードのような口当たりを生みます。
濃密な果実と底から湧き上がるような大地の力強さ、しっかりとした骨格と壮大なスケール感を放つグラン・クリュです。
銘醸畑がずらりと並ぶ「グラン・クリュ街道」の最北。グラン・クリュを擁する村としては最も冷涼な気候で、石灰質土壌による水はけの良さが、ブドウの成長を早めるという特性を持っています。
また、隆起した地形のため日照条件が極めて良好。
長時間日光を浴びた果実は、果皮が厚く、色の濃いピノに育ちます。そしてこのピノノワールが力強いグラン・クリュを生み出します。
シャンベルタンの名は、13世紀より記されており、隣接する特級畑「クロ・ド・ベーズ」との境界線は、中世より変更されておらず長い歴史を持ちます。
知れば知るほどその奥深い味わいに魅了される「至高のワイン」なのです。