■タイトル: THE TOUCH OF TONY SCOTT ■レーベル: RCA Victor ■パーソネル:
Jimmy Cleveland(tb)
Zoot Sims(reeds)
Tony Scott(cl,cond)
Mundell Lowe(g)
Bill Evans(p) ほか
■カタログNo :LPM-1353≪mono≫ ■その他
1956年にRCA Victorからリリースされた、クラリネット奏者トニー・スコットの代表作の一つです。録音はニューヨークのウェブスター・ホールで行われ、トニー・スコットのリーダーシップのもと、各メンバーが卓越した演奏を披露しています。 『The Touch of Tony Scott』は、スコットの柔らかくも芯のあるクラリネットの音色が特徴で、特に「My Old Flame」や「Round About Midnight」などのバラードでは、その繊細な表現力が際立っています。た、「The Jitterbug Waltz」や「Poinciana」などのアップテンポな楽曲では、バップの要素が強調され、クインテットの卓越した技術と即興性が発揮されています。
1950年代のジャズシーンにおいて、クラリネットを中心としたクール・ジャズの魅力を再認識できます。トニー・スコットのリーダーシップのもと、各メンバーが自由に表現しながらも、緊密なアンサンブルを形成しており、ジャズの即興性と構築性のバランスが見事に取れています。また、ビル・エヴァンスの初期の演奏を聴くことができる点でも、ジャズファンにとって貴重なアルバムと言えるでしょう。