彼らが実際に戦う相手は何だったか?

女性のスポーツ競技中最も苛酷といわれる五種競技。100メートル・ハードル、砲丸投げ、走り高跳び、走り幅跳び、800メートル競走を1日でこなし総合得点を競う種目なので、試合当日は選手にとって長くつらい1日となり、この日までに彼女らは友情、恋愛、勝利を期待されるプレッシャーといった諸問題をすべて解決しておかねばならない。「マイライバル」はマリエル・ヘミングウエイとパトリス・ドネリー演ずる陸上選手がモスクワオリンピックを目指してトレーニングに励む4年間を描く物語。この2人は1976年のオリンピック出場選手選抜大会で初めて顔を合わせ、やがて友達となり、恋人となり、1980年オリンピック予選大会では互いに強力なライバルとなっていく。クリスにとって1976年の選抜大会は初めての大きな試合で周囲の選手を気にしたためか最初のハードルで失敗し、成績も奮わなかった。しかし彼女を見ていたトリーはその素質を見抜き、自分のコーチであるテウィングロフを紹介。クリスを根性のない選手と思っていたティングロフだが、試しに走らせたハードルでスタートにつまずきながらラストスパートで懸命に走り3位に食い込んだ彼女を見てコーチを引き受けることにした。ティングロフはトリーとクリスの関係を見通して警告するがトリーを姉のように慕うクリスには分からない。共に暮らし共に練習する2人の仲はやがて彼が心配したように恋人同士となった。ある日、トリーの忠告を受けてハイジャンプのアプローチを変えたクリスは踏切点の位置がずれていたため左膝を痛めた。これを契機にティングロフはクリスを自宅に引き取り、彼女のために水泳によるリハビリテーションを開始。クリスはプールで水球選手デニーと知り合い、いろいろアドバイスも受けて事故のショックから立ち直り、強く成長していった。そしてオリンピック予選大会当日。クリスはトリーに近づき、あの事故は彼女の責任ではないし、恨んだりしていないからお互い全力を尽くして頑張りましょうと伝えた。青春を賭けて耐えに耐えた4年間の激しいトレーニング、その成果を全身全霊かけてここに挙げるのだ!

字幕スーパー・・・ 戸田奈津子

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カラー/約128分

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