ニコチアナ・ムタビリスは、ブラジル南部で原野から発見されたニコチアナの新種であり、
2002年に初めて記録に登場しています。
植物の分類としては、ニコチアナ属-ペチュニオイデス亜属-アラタエ節-ムタビリス種です。
ムタビリスとはラテン語で「変化する」という意味です。
その名前の通り、花色が白→ピンク→ローズピンクへと変化して行きます!。
実際に観察した感じでは、三色が混合した状態で咲いているように見えました。
ポピュラーなアラタや、サンデラエのような品種に比べて、花持ちが良く、姿もスラッと上に伸びます。
葉があまり地面にくっつかず、密生せずに展開するので、外観的なバランスも良いです。
一株あるだけでお庭の雰囲気を華やかにします。
放射状に広がって延びる花のつく枝がユニークに見えます。
高さ 120cmくらい。
幅 30~40cmくらい。
ホームセンターで買える安い園芸用の土で十分良く育ちます。
肥沃過ぎず、日射の強すぎない場所に向いています。
半日陰でも十分育ちます。
播種から育苗の方法は、他のニコチアナと同様です。
日本の場合、温室を使えば2月上旬頃から播種できると思います。
温室無しで播種するなら春分以降、温かくなってからが最善です。
日光が必要なので、土をごく薄くかけてスプレーと底面から給水します。
10日ほどで発芽します。
かいわれ状の若い葉を育てて、葉が5枚揃ったら、個別のビニポットに移します。
(9cmポットがおススメ)
葉が8~11枚の頃、定植します。
播種~定植まで2ヶ月ほどかかります。
ロマンチックな雰囲気で、まるで可憐な妖精のように見えるお花です。
ローズガーデンにもおススメです。
またこの花だけを群生させるように咲かせた花壇も素敵です。
生け花にする場合は、株の3分の一の花が開花した頃に収穫し、カットしたところの数センチを
沸騰させたお湯に10秒ほどつけてから生けると良いらしいです。
一週間ほどお花を楽しむことができます。