【詳細】
S・S・ヴァン・ダインset
僧正殺人事件 1989年7月7日68版 東京創元社発行
グリーン家殺人事件 1988年6月10日70版 東京創元社発行
ベンスン殺人事件1989年2月17日50版 東京創元社発行
僧正殺人事件
だあれが殺したコック・ロビン? 「それは私」とスズメが言った――。四月のニューヨーク、マザー・グースの有名な一節を模したかのごとき不気味な殺人事件が勃発した。胸に矢を突き立てられた被害者の名はロビン。現場から立ち去った男の名はスパーリング――ドイツ語読みでシュペルリンク――スズメの意。そして“僧正”を名乗る者が、マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてきた……。史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。
グリーン家殺人事件
発展を続けるニューヨークに孤絶して建つ、古色蒼然たるグリーン屋敷(マンション)。そこに暮らす名門グリーン一族を惨劇が襲った。ある雪の夜、一族の長女が射殺され、三女が銃創を負った状態で発見されたのだ。物取りの犯行とも思われたが、事件はそれにとどまらなかった――。姿なき殺人者は、怒りと恨みが渦巻くグリーン一族を皆殺しにしようとしているのか? 不可解な謎が横溢するこの難事件に、さしもの探偵ファイロ・ヴァンスの推理も行き詰まり……。鬼気迫るストーリーと尋常ならざる真相
ベンスン殺人事件
証券会社の経営者アルヴィン・ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された。事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。しかし捜査に、尋常ならざる教養と才気をもち、並はずれて容姿端麗なファイロ・ヴァンスが加わったことで、事態は一変する。友人の地方検事が提示する物的・状況証拠に裏付けられた推理を粉砕するヴァンスが、心理学的推理を用いて突き止める。巨匠S・S・ヴァン・ダインのデビュー作にして、アメリカ本格ミステリの黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作!
S・S・ヴァン・ダイン
アメリカの作家。1887年生まれ。本名はウィラード・H・ライトといい、 美術評論家として一家を成していたが、 病気療養中に二千冊の推理小説を読破し、 自らS・S・ヴァン・ダインの変名に隠れて創作の筆をとった。 学究肌の探偵ファイロ・ヴァンスの登場する十二の作品は、 すべて本文庫に収録されている。 『グリーン家殺人事件』 『僧正殺人事件』 を頂点とする心理的探偵法で一世を風靡した。 1939年死去
【状態】
経年劣化により焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、全体的には概ね良好です。
※グリーン家殺人事件のカバー表面上部、ベンスン殺人事件のカバー背表紙上部に若干破れが御座います。