大名茶人と謳われた『不昧公』ゆかりの地で在る
松江の茶人が愛蔵しておりました今作とは

かの高名なる『玉楮象谷』の実弟として腕を磨き
数々の博覧会にて受賞を果たした
『藤川文綺堂』(号は蘭齋)によって謹作された

一見するだけでも何かしらの博覧会への出品作
で在ろうと言う事が容易に窺い知れます
不死鳥が描き尽くされた別格なる逸品と成っております。

ちなみに今作とは此れ程までにも精妙なる完成度にも拘わらず
見栄え考慮し『在銘』が入れられてはいない事から視ましても
間違いの無い確率で何かしらの博覧会への出品作かと想われます。

(時代)
明治期

(寸法)
横幅(23.4cm)
高さ(11.3cm)
重量(771g)

当店では全ての作品に完璧なる美術梱包を施します故
過去18年間に及ぶでの販売実績の中でも
破損事故は一度も御座いませんので御安心下さい。

途轍も無い労力を伴って謹作された
本筋の別格品と成っております。

ちなみに文綺堂蘭齋は大正４年に亡くなりましたが
明治期に一大隆盛を極めた『存清』や『倶理彫り』は
大変に手間が掛かる作業で在りましたが故に注文数に対して
制作が間に合わなかったと言う記録が遺っております。

此れ程までにも手間が込められた別格品には
生涯でもそう何度もは出逢う事は叶いません。

(状態)
経年による微細な筋や擦れ等は御座いますが
美観を損なう様なものとは想えませんし
それ以外には特筆すべき箇所の無い
無傷完品レベルと成っております。

11/27(木)終了