ご覧頂きありがとうございます。こちらの商品はキングスホビーのオイネ30用キット(業務用)を以下のように組み立て加工した車両となります。
【加工点】
・帯色はGMクリーム1号、車体色はジェイズ戦前客車色で塗装
・屋根と明り取り窓はジェイズ暗い屋根グレー用灰色で塗装、ベンチレーターはねずみ色1号で塗装
・車番「オイネ30 1」、所属「仙セン」など転写済み
・軍団長車の特徴的な内装を再現
・区分室の仕切りをエッチングパーツを利用し見栄えを向上
・KATOカプラーA取り付け済み
・ツヤのある光沢仕上げ
【実車について】
実車は昭和5年に特急「さくら(櫻)」向け三等車として登場した初代スハ33900が昭和12年にスハ32550と改形式され、日中戦争激化に伴い同年から畳敷きの病客車スへ32550(昭和16年スへ30改形式)に改造されたスへ30が第二次世界大戦後連合軍に接収され国鉄記号オイネ30、連合軍専用客車番号1800台の軍団長車として1両目であるオイネ1801とされた車両です。
さて、スハ33900ですが、登場時には戦後のスハ44系と似たような固定式のクロスシートを有する特急用三等車として用いられていましたが、日中戦争勃発による需要増にも関わらず定員数が減少しており僅か7年でスハ32800に置き換えられ定期運用を失いました。
その後、大陸からの傷病者を下関などの西側の港から東京方面へ輸送する為の病客車の種車として抜擢され、特徴のある内装は撤去され畳敷きとなります。
第二次世界大戦後は病客車の用途廃止で2度目の用途廃止となりますが、今度は連合軍専用客車用の改造種車として白羽の矢が立ち、軍団長用の一等寝台車へと改造されます。
軍団長車は2人用区分室が2室と4人用区分室を1室具え、車両中央に談話室があり、その隣には専用の調理室と国鉄の従事者用ツーリスト式寝台を有する車両で全部で16両が用意されました。
その特別性から稼働率はそれほど高くなかったようですが、特殊急行や専用列車編成に組み込まれて利用されていたものと考えられます。
このオイネ30 1は東京-札幌間で利用されていた記録があり、この仕様になってからは後に急行「十和田」となる特殊急行1201・1202レに繋がっていたものと考えられます。ぶどう色1号の特殊車両コレクションとするも良し、使い方はお任せです。
【発送について】
KATO 1両用クリアケースに入れての発送となります。よろしくお願い致します。
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