オールディーズ、ロカビリー、ロックンロール
シュープリームス、マーサ&ザ・ヴァンデラス、ロネッツ、...60年代ガール・グループのキュートさとモータウンの楽しさ、カッコよさを、なんでもありのニューウェイヴ精神で80年代初頭に甦らせた伝説のグループ、スクーターズ。
彼らの全リリース音源とデモ、未発表ライブなどを収録したコンプリートコレクション。
収録は、小泉今日子もカヴァーした彼らの代表作“東京ディスコナイト”をはじめ“あたしのヒート・ウェイヴ”“シャウト”“涙のブレイク・アウェイ”などフロア・クラシック、なかでも“タイトゥン・アップ”“モータウン・メドレー”などのライブはパーティ・バンドとしての彼らの真骨頂をみせる最高の楽しさ。
ジャケットはオリジナル・メンバーでもある信藤三雄(CTPP)が新たに制作したイカした特殊紙ジャケット。最新マスタリングで音質も向上。
曲目リスト
1. シャウト[初CD化]
2. アイ・ワンダー[初CD化]
3. バイ・バイ・グッドバイ(さよならTAMLA)
4. あたしのヒート・ウェイヴ
5. ザ“うかれて”ワッチャ
6. オー・ハニー
7. 抱いて
8. 危ないドライヴ
9. ヤーヨは愛の言葉
10. 涙のブレイク・アウェイ
11. 電話はスバヤク
12. 東京ディスコナイト
13. 東京ディスコナイト (インストver)[初CD化]
14. 東京ディスコナイト (シングルver)
15. 恋のバカンス
16. あたしのヒート・ウェイヴ (ライブ)[初CD化]
17. 恋のビーチウッド (ライブ)[初CD化]
18. モータウンメドレー (ライブ) / アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ~ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ~カム・シー・アバウト・ミー~ジミー・マック~スタボーン・カインド・オブ・フェロウ~ゲット・レディー[初CD化]
19. タイトゥン・アップ (ライブ)[初CD化]
20. プレイボーイ (未発表曲)[初CD化]
21. アイム・レディー・フォー・ラブ (未発表曲)[初CD化]
22. ソー・ロング・ベイビー[初CD化]
23. ピロー・トーク
1978年結成、何度かのメンバー・チェンジを経て、1982年デビュー、シングルとアルバム各1枚ずつリリースした後に解散した女性ヴォーカル、ガールズ・コーラス、ディスコ・サウンドを売りにしたグループ。
時代の空気を鋭敏に感知し、ほとんど間違って出来たとしか思えない傑作「東京ディスコナイト」を3ヴァージョン収録。
同曲のインスト・ヴァージョンのショボさに、びっくり、絶句。
『コンプリート・コレクション』というタイトルからして、残存している音源、全部入れたのか・・・。
当時、マネジメント、プロデュースをさせて頂ければ、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」とか、カヴァーさせたい曲がいろいろあったのに。
しかし、4曲目「あたしのヒート・ウェイヴ」(勿論マーサ&ザ・ヴァンデラスのカヴァー、念のため)のヤケクソ加減は捨て難く、15曲目では怖れ多くもザ・ピーナッツ「恋のバカンス」に挑戦。
演奏は下手ヘタで高校の学園祭レヴェル、女性リード・ヴォーカルは声を張り上げるだけ、テクも情緒もあったもんじゃない。
18はボロボロの「モータウンメドレー」なのだが、特に18はライヴなので演奏が滅茶苦茶。
でも、何でもアリの当時の渾沌とした時代を憶い出させてくれて、楽しいんだよなぁ。<br />
14曲目「東京ディスコナイト」のシングル・ヴァージョンは今聴いても素晴らしく、それもそのはず、アレンジはそれまでの音楽キャリアを捨てて当時果敢に新しいサウンドに挑戦していたムーンライダーズの鈴木慶一なのだ。
モータウン・サウンドから巧みに借用、やっぱセンスあるぜ。
23曲目のアップ・テンポで押し捲る「ピロー・トーク」も、「東京ディスコナイト」に次ぐくらいの佳曲なのだが、22曲目「アイム・レディー・フォー・ラブ」を朗々と謳い上げる凄い女性ヴォーカリストは、一体、誰なんだ?!
クレーム返品お断り。