宮城道雄
(1894~1956)旧姓・菅(すが)、神戸市生れの筝曲家、作曲家、文筆家。生後すぐに眼病を患い、7歳で失明。
8歳で生田流の検校三人に師事し、11歳で免許皆伝。一家の収入を支えるため、昼は筝、夜は尺八を教えて
家計を助け、1909年には『水の変態』を作曲。1913年、結婚。妻の姓、宮城を名乗る。
1916年、大検校の称号を受ける。1918年、再婚し入門者が増え、1919年、作曲家デビュー。
1929年、作曲した『春の海』を編曲し、フランス女流ヴァイオリニスト、ルネ・シュメーと合奏。
世界的な評価を得、1932年にはレコードとなり、日・米・仏で発売された。
1930年、東京音楽学校の講師、1937年、同校教授となり、翌年には東京盲学校の講師を務めた。
日本、フランス、スペインなどで演奏・公演活動を行うとともに、後進の育成に努めた。
1856年、大阪での公演に向かう寝台列車から転落して死亡、62歳。
十七絃の開発者、筝の作曲家・演奏家と知られ、大検校であったため、広く「宮城検校」と呼ばれた。
この書籍は、宮城の一面、文筆活動の成果の集大成。限定1,000部の内、121番。
書名:定本 宮城道雄全集(昭和47年:東京美術版):全2巻揃:
著者:宮城道雄
編集制作:宮城道雄全集刊行委員会
発行所:東京美術
発行日:【上巻】昭和47年6月10日 発行 /【下巻】昭和47年6月10日 発行 /
定価:上下セット 5,000円
所収:【上巻】 遠近 / 純粋の声 / 演奏余談 / 内田百閒氏のお稽古 / 春の海 / 北海道演奏旅行記 / 名古屋演奏旅行記 /
レコード雑話 / 昔の盲人と外国の盲人 / 音楽の世界的大勢と日本音楽の将来 / 演奏旅行 他 /
【下巻】 羽音 / 点地盤と酒 / 梅の宿 / 筝と私 / 老域に入って衰えず / 耳だけのトーキー / 音の世界に生きる /
大学の印象 / 五十鈴川 / 耳の生活 /「春の海」の思い出 / 午餐に召されて / 合奏のよろこび 他 /
〇 <資料> 内田百閒による追想の文章 / 音楽放談 / 倫敦塔を撫でる ーヨーロッパを白い杖で歩くー /
年譜 / 作曲年表・レコード目録 /
参考:帯なし。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ等あり。A5判。計約1.47kg。≪古本購入≫
レターパックプラス(追跡あり・手渡)600円。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。