御存知!再結成第一弾 大傑作「Perfect Strangers」 最新リマスター紙ジャケットSHM-CD仕様限定盤 国内盤未開封新品でございます。
2009年度24BITリマスターではございますが、最新のものとなります。
世界共通リマスターの模様でございますが、なかなか良心的な音質でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは第五期(ここがミソでございます)名手揃いDeep Purple。
Ritchie Blackmore(G)、Ian Gillan(Vo)、Roger Glover(B)、Jon Lord(Key)、Ian Paice(Ds)となります。
鍵となるRitchie BlackmoreやIan Gillanそれぞれがインターバルを設けた感のある再結成ではございました。一度再結成話が流れた後も水面下では再結成への交渉が継続していた模様でございます。
但し、異色と呼ばれたIan Gillan加入Black Sabbath作”Born Again”が特にイギリスでは大好評だった事、
(現在では公式に聴かれる様になったかのレディング・フェスティバル出演では”Smoke On The Water”の大合唱(笑)でしたし.............)
更にそのツアーの大好評さが実績として挙がり、ビジネスとしてのDeep Purple再結成が急に大きく動き出した感がございます。
そこでそれぞれのタイミングを計っていた感がございます。
Joe Lynn Turnerのソロ・プロジェクト始動を理由に端を発しRainbow解散。
それに呼応しIan GillanがBlack Sabbath脱退。それらに従ってJon LordやIan PaiceもそれぞれのWhitesnakeやGary Moore Band脱退。
厳重警戒の中、制作が進められリリースされたのがこの「Perfect Strangers」でございます。
さて今作。
非常に重みとスケール感がある楽曲が揃い、楽曲と演奏のバランスが非常に上手く取れた躍動感のある聴き所の多い作品でございます。
但し、演奏・楽曲共に洗練されたもの。
それぞれがDeep Purple脱退・解散後に築いてきた音楽的キャリアを生かした事も特徴でございます。
楽曲によっては元ネタはRitchie Blackmoreの後期レインボウ時代にあったとは言われますが、重要なのは完成ヴァージョン。
あくまでDeep Purpleの作品が前提のもの。Gillan/Lord/Paiceが絡み、Roger GloverもDeep Purple前提。そこが音楽性のミソでございます。
Ritchie Blackmoreの「原曲もしくは楽曲の範囲を決めたものが作曲クレジットに載るべき」という意向(嘗て故Cozy Powellが不満を漏らしておりましたが......)があり、
Blackmore/Gillan/Glover名義が殆どの楽曲ではございます。
正直、過去の第二期や現行の考えで行くならば全員が作曲クレジットに載るべきものではなかったかとの感がございます。
プロデュースはRoger Gloverとバンド自身ではございますが、Roger Gloverのプロデューサーとしての過去の実績が感じられるものでございます。
非常にアナログ感のある暖かみのある音造りでライヴ感があり、余計な音を省いた空間を感じさせるものでございます。
またJon Lordのみのアレンジでは楽曲の範疇に制限されがちな演奏をRoger Gloverのアレンジが加わる事で生き生きした演奏感やリズムの躍動感、ソロパートのみに収まらない演奏の巧みさを引き出している感がございます。
但し、過去に比べれば「大人の通ウケ」感の音楽性が強い事もあり、セールス的には想う程ではなかった模様ではございます。
その後のBlackmore/Gillanの対立やビジネス絡みもあり音楽性が変化してしまい、この作品のみの音楽性で終わってしまった事が悔やまれてなりません.........
またこちらの仕様はボーナストラック曲”Son Of Alerik”が一曲追加されております。
以前から追加されているボーナストラック曲同様、アルバム外れ曲でラフミックスの模様でございますが、こちらは抒情的なメロディアスさが伴うインスト曲。
Rainbowではこうはいかない演奏・アンサンブルの有り方がDeep Purpleらしさと存じます。
但し、Ritchie Blackmoreの演奏からも伺えるものでございますが一発録り的な感覚。
また、アンサンブルの有り方からアイ・コンタクト的でジャム・セッション的な感覚が非常に興味深いところでございます................................
(「いい加減止めろよ!」とでも言いたげな声の後に演奏や録音が急に終わる所が面白いものでございます...............................)
この機会に是非。