【 ブルゴーニュ赤ワイン史上稀に見る超秀逸年 】
酒神バッカスの顔とイエローラベルでお馴染みの「ルイ・ジャド」は、
グラン・クリュからA.O.C.ブルゴーニュに至るまで、同等の熱意を持ってワイン造りを行う生産者。
1859年の設立以来、
『自らが誇りとするブルゴーニュの真のテロワールを、ワインを通じて表現すること』
をモットーに掲げます。
ネゴスとしても幅広いラインナップを網羅している為、
日本でも巷のワインショップには当たり前のように陳列されるメゾンではありますが…
今回出品の1本は、そんじょそこらのジャドとは全くの別物。
こだわりとオススメ点が山盛りの贅沢な逸品になります。
『ブルゴーニュ好き』を公言する方は
必ず入手すべき銘柄です。
ラベル下部に印字される「Domaine des Hritiers Louis Jadot(ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド)」とは、
ジャド家の相続者名義、または純粋な所有畑ものと言う意味を成す
ジャド自らが、栽培〜醸造に到る全ての工程を行う
正真正銘のドメーヌものになります。
「クロ・デ・クーシュルー」とは、
粘土石灰質土壌の水捌けのたいへん良い南向き斜面に広がる
ピノノワールの栽培には特に優れた一級畑。
クロ(石垣)に囲まれ、大切に守られた稀有な畑になります。
熟成ポテンシャルを秘めた豊富なミネラルと酸を有するワインを生むこの畑。
生み出されるワインは、ピュアなアロマと豊かな酸を備えた慈悲深い味わいに仕上がります。
また今回のオススメは、何と言っても2002年である点。
2002年は、ブルゴーニュの赤ワイン史上稀にみる超秀逸年。
それ以前の超秀逸年を探すとなると、1990年までさかのぼって探す必要があるので、現実的にはほぼ不可能。
2002年のこの1本は、超秀逸年でなお且つ熟成23年の
抜栓のベスト・タイミングを迎えた
幻の1本であることにお気づき頂けることでしょう。
クロ(石垣)に囲まれた非常に小さいエリアのプルミ・クリュの為、
生産量も極めて少なく、
さらに20年を上回るグレート・ヴィンテージとなると滅多に見当たらない
この先お目にかかれることが難しい
間違いなく希少な逸品です。
23年の時を経た今、
数々のブルゴーニュを飲んで来た舌の肥えたワインラヴァーの舌をも存分に楽しませてくれる
至極の1本です。
凝縮した果実味、質の高いタンニンと円みがある
妖艶な芳香と調和に満ちた希少且つ唯一無二の1本は、日を跨ぎじっくりと味わいたい逸品です。
ドライチェリー、プルーン、イチジク様の熟した果実のブーケ
トリュフ、湿った土、茸、葉巻箱のような熟成香
紅茶やバルサミコ、革、スパイス(クローブ、ナツメグ)なども感じられます。
果実味は落ち着き、酸は未だ健在、タンニンは完全に溶け込み、ジャドらしい構造美が見事に華やぎます。
秋の森の香りを纏ったベルベットの様なピノノワールは、
「旨味」や「出汁」のある料理との相性は抜群に優れます。
鴨のローストやコンフィ、ジビエ、トリュフリゾットや熟成チーズとも◎
今秋にじっくりと時間をかけて堪能したい貴重古酒です。
ブルゴーニュワインの中心地である「ボーヌ」は、
古代ローマのカエサル(紀元前100年-紀元前44年)が建設に着手した城塞都市。
現在も中世ヨーロッパの面影を色濃く残す、石畳の美しい街です。
城壁に囲まれたボーヌの旧市街は、半径わずか400メートル程度ですが、
街の南側にあるオテル・デューの幾何学模様の屋根は世界的に有名です。
ブルゴーニュを旅する方の多くが、
この景観に感動を憶えることでしょう。
「ボーヌ」とは、また
『ブルゴーニュワインの首都』。
レストランやホテルなどその全てが、ワインの為に存在する町。
聖地「コート・ドール」の中心に位置しており、
全A.O.Cの7割に相当する42もの1級畑を擁し、生産量が最も多いA.O.C。
穏やかなミクロクリマ(微気候)によって、芳醇な果実味と滑らかでまろやかなテクスチャーを特徴とする上質ワインが数多く生まれます。
この「クロ・デ・クーシュルー」は、
他の区画よりも一段ポテンシャルの高い一級畑ゆえ、
この先の熟成も大いに期待が持てます。