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大正１２年にネームシップとして就航する予定でしたが、当時の日本海軍は昭和３０年代の日本と同じ状態で工業力を利用した外貨需要景気で潤っており、その中で工期を短縮されて建造されたため、２番艦の愛宕のほうが先にロールアウトしており、一部では愛宕型とも呼ばれているそうです。 しかし、その実態は軽巡洋艦であり、当時の日本海軍のマイブームとして操縦安定性を無視した艦体に対し１クラス上の武装を施すのがまかりとおっていました。高雄シリーズも例にもれず主砲をドーピング、その上防御性も上がるということで基本艦体の上に、車のザガートシリーズがよくやるボディ表面にブリュスター式にボディを延長するという工作が行われて、結果的に装備ともども重巡洋艦となっています。 活躍はレイテ、ソロモンの激しい海戦を生き延び、艦尾に魚雷を受けた修理にシンガポールに拠ってたところを羽黒と一緒に終戦を迎えています。 戦後、イギリス海軍に接収されますが設計としてはふた昔前の軍艦ということでさっさと爆破自沈させられてしまいました。