身辺整理のため、コレクションを手放すことになりました。ご理解いただける方はご入札ください。：

■ エドヴァルド・ムンク（Edvard Munch, 1863年～1944年）のエッチング銅版画です。この版画作品「マドンナ」はムンクの複雑な女性観をうかがわせます。 恍惚の表情を浮かべているマドンナの周りに精子が浮遊し、左隅に虚ろな表情の胎児が描かれています。女性に憧れをいだきながらも恐怖心を抱いていたムンクはついに結婚しませんでした。
　米　鉛筆でサインと、限定製作５０の２６番のエディション番号があります。
　米　シート寸法は、約１４８ｘ ２１７ｍｍ。イメージ寸法は、９７ｘ １３０ ｍｍです。
国立西洋美術館に大きいサイズのリトグラフがあります。　（Standard ref. Schiefler 33; Woll 39）
パリで入手し、帰国時に古い額装ははずしましたので、これはシートのみの出品になります。額装は参考です。このサイズの額やマットは数千円からあり、お部屋や好みに合った額装でアートインテリアとしてお楽しみいただけます。1世紀の時代を経た単黄色の黄ばみがシートにありますが、表の写真ではフラッシュ撮影で自動で明るさとコントラストが修正され、地色が白く写っています。背後の単色のカラーが参考になります。モノクロームの版画は鑑賞を妨げませんので、時代のままに出品いたします。

■ ムンクはノルウェーの画家で、1889年パリに留学し、ゴーギャン、ゴッホに触れます。代表作の多くは1９世紀末芸術の時代で、ムンクは人間の心の闇の世界を表現しました。中でも、『叫び』は世界的に抜群の知名度を誇り、複数バージョンのうち個人所蔵のパステル画が、2012年のオークションで1億1990万ドルで落札され、大ニュースとなりました。1892年にベルリンへ移り、「叫び」「不安」を制作しました。1902年にベルリン分離派展に「生命のフリーズ（frieze of life)」を発表。愛、死、不安をシリーズの一つの詩とみなしています。本作は不安な生命の循環を描いた秀逸な構図の作品です。「マドンナ」でも不安、恐怖、叫びは押し殺されていて、オリジナルな小作品にしています。

■ ムンクの版画：1890年頃のフランスでリトグラフやエッチングは画家の間で隆盛を迎えていました。版画の利点は売りやすく、我が子のような絵画を手放さなくてよいことでした。ムンクはアトリエを大きな版画工房のそばに移し版画の技法を学びました。版画のテーマの多くは旧作の油絵に基づくもので、1894年までにドライポイント、アクアチントを、翌年にはエッチングも習得しました。1894年の終わりにはリトグラフも習得し、木版画も用いるようになりました。アクアチントとドライポイント、リトグラフと木版画、など複数の版画技法も併用しました。版画制作は1930年頃にほぼ終了しました。

■　下の拡大写真をよくご覧になってご入札ください。宅急便コンパクト薄型専用ボックスで匿名配送でお送りします。配達ご希望日時指定がありましたら、取引連絡でコメントしてください。ご覧いただきありがとうございます。

■ヤフオクでは美術品の出品について特定の作者による作品と記載してある場合は【真作】または【模写】と明記することになりました。それに伴い出品する際、下記のように分類します。

「真作」 真作・真筆絵画作品のこと。

「版画」 リトグラフ・シルクスクリーン・銅版画・木版画。

「模写」 工芸や印刷ではなく、人が描いた絵画。

「複製」 印刷・工芸・工藝・ポスターなど

真作保証：

商品タイトルや商品説明に「真作」と明記のある作品につきまして、真作保証いたします。保証できる作家は、所定の鑑定機関や公式の鑑定人が登録されている物故作家、および現在活動されている作家です。 万が一真作でないことが判明いたしましたら、返却に応じ購入代金と送料を全額返却します。 作品の受領日から1０日以内に鑑定に出す旨をお知らせください。そして受領日から120日以内に鑑定結果をご提示ください。 贋作が判明し保証を請求される場合は、所定の鑑定機関や鑑定人による鑑定書、または現存作家自身の発行した証明書等をご用意ください。

模写表記：

真作保証と表記の無い、人が描いた作品は、扱う品物の性質上、学問的な見解、認識の相違が生じる可能性があり、第三者による模写の可能性があるため、模写として出品いたします。

入札した時点で記載内容に納得いただいたと判断します。入札の取消や落札後の質問はお断りします。

本作品は真作です。万が一真作でない場合は、購入者様にてその旨の証明書類の提出を受領日から120日以内にお願いいたします。返品と購入代金と送料の返金を受け付けます。