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1984年 110P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
自然からのメッセージ 写真家 栗林慧 近藤江さんに私がはじめてお会いしたのは,今からおよそ6年ほど前のことである. “自然” と取組みはじめたのは,そのときからのような気がする. し そして, 近藤さんがカメラを手にして本格的に かし写真はともかくとして, 近藤さんと自然とのかかわりあいは、 決してこのときからではない. おそらく, ご本人も,自然というも のをいつ意識したかなど覚えておられないはずである.豊かな自然 の中で育ち、気がついてみたら,いつも動物や鳥たちがそばにいて、一緒にあそんでいた,ということではないだろうか。 失礼かも知れないが, 近藤さんは,一見してその風貌からは想像 できない優しい心を持っていて, そのことを超能力を持っている鳥 たちはいち早く知るようである。 その証拠に,私が近藤さんのお宅 に伺うと、必ずといってよいほど小鳥たちの姿を見かけるばかりで なく、 通常ならとても不用心と思われるような場所に安心して巣を かけているのを見る。 彼女たちは近藤さんに対しては,一片の警戒心もなく、全く自分たちの仲間だと思っているように私には見えてくる. しかし近藤さんの目は, 自然の中のある一つのものに特定されるものではない. 足元の小さな草花一つから, 虫, 鳥,獣, 空の雲, 夕日の一つに至るまで, 森羅万象が彼の友なのであり、写真という 手段は,単にそのような友との出合いの瞬間を大切に記録している のに過ぎない。 私は本当の“美” というものは、人間が創り出すものでは決して なく,大自然の中に,それこそ自然にあるものだと堅く信ずる者の 一人である. 多くの人々は、自分の身近な周辺に, 美がたくさんあ ることに気がつかないで日常過ごしているが,近藤さんは,その美 を見つけることのできる人間の一人であると私は思う. このフォト・エッセーともいえる写真集 “散歩道の四季” は,近藤さんの友である自然そのものに捧げる鎮魂歌であるとともに,多 くの人々に,自然をより深く理解し, 美を再発見してもらいたいと 願う, 近藤さん自身からのメッセージなのだと私は思う. 1984年4月
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙傷、小汚れ。ページ小黄ばみ、ややシミ。昭和59年ですので全体的にやや経年感あり。ご理解の上、ご購入ください。
もちろん読む分には問題ありません。298592S |