
日本製エレキベース黎明期の奇跡的生存個体。
1963年、TeiscoがまだKawai傘下に入る前──
独自の美意識とクラフトマンシップで海外市場へ挑戦していた時代に生まれた、
Teisco Del Rey E-200B(通称Tulip Bass) です。
同時期に製造された6弦モデル E-200ギター(Tulip Shape) の姉妹機にあたる一本で、
現在、そちらも同時出品中です(ぜひあわせてご覧ください)。
両機とも北米L.D.Heater社を通じて輸出された初期ロットで、花柄ピックガード+サンバースト仕上げを備える個体はごくわずか。
日本国内でこのペアを揃って見ることは、ほとんどありません。
仕様・特徴
・Tulip Shape(チューリップ型)ボディ
ギター版E-200と共通の滑らかなカーブを持つ左右非対称デザイン。
後年のKawaiラインには見られない独特の造形。
・Flower Pattern Pickguard(花柄ピックガード)
アクリル彫刻による初期Teisco独特の装飾。
輸出仕様に限られたデザインで、現在では極めて入手困難。
・シングルコイルPU×1基
手巻きによる温かく厚みのある中低域。
ビザール特有の個性を保ちながらも実用的な音作り。
・メイプルネック+ローズ指板
しっかりとしたグリップ感と滑らかなタッチ。
・オリジナルサンバースト塗装(ラッカー)
経年による美しい色焼けがヴィンテージの風格を漂わせています。
サウンド
柔らかなアタックと深いミッドレンジ。
クリーンでは丸みのあるウッディトーン、
軽い歪みでは60’sガレージベースそのものの質感。
アンプ直でも芯のある存在感があり、
録音用にも十分使用可能です。
コンディション
・ネック:ほぼストレート(演奏性良好)
・フレット:7割前後残
・電装系:オリジナルPU完動、ノイズ少
・外観:経年の小傷・塗装ウェアあり(艶しっかり残存)
・パーツ:ピックガード・ブリッジ・ノブすべて当時オリジナル。唯一ピックアップカバー欠品。
ネックに筋が見えますが、ヒビではなく、木目です。60年以上前の国産ベースとしては奇跡的な状態。
演奏・コレクションどちらにも耐えるクオリティです。
このE-200Bは、Teiscoが“模倣から脱し、独自の美学を築いた”初期の象徴。ギター版E-200と並べると、まさに日本の職人が描いた「音の姉妹」。
Tulip Shapeの造形美、花柄ピックガードの繊細な彫刻、
すべてが“日本のエレキ文化の原点”を物語っています。
現在、同時期のE-200ギターも出品中です。
どちらも北米輸出ロットのオリジナル仕様で、
2本揃えば資料的・歴史的価値はさらに高まります。
市場動向(2025年現在)
・国内流通:10万円前後(良好個体は極少)
・海外市場(Reverb等):$800〜1,000(約12〜15万円)
Tulipシリーズ全体が再評価され、価格は上昇傾向。
特にベース版は出現率が極端に低く、コレクター市場で争奪戦状態。
まとめ
・1963年頃製(製造から約62年)
・Teisco Del Rey/Pre-Kawai期(板橋工場製)
・Tulip Shape+花柄ピックガード仕様
・アルニコPU完動・オリジナルパーツ構成
・兄弟機E-200ギターも同時出品中(同時期製造)
・コレクターズグレードの保存状態
商品詳細・注意事項
・ヴィンテージ品につき、小傷・経年劣化はございます。
・動作確認済みですが、現状渡し・ノークレームノーリターンでお願いします。
・付属品は写真のものがすべて(スタンドは含みません)。
・神経質な方・完璧を求める方は入札をご遠慮ください。
発送詳細
・ヤマト宅急便160サイズ予定(兵庫県から発送)
・ネック緩衝+エアキャップ+ダンボール梱包で丁寧に発送します。
・送料は落札者様ご負担となります。
・発送まで2〜3日ほどお時間を頂く場合があります。
お取引について
・落札後48時間以内にご連絡をお願いいたします。
・お支払い確認後、迅速に発送いたします。
・ご質問はお気軽にどうぞ。可能な限り丁寧に回答いたします。
60年以上前のヴィンテージ品につき現状販売となります。
演奏にも、コレクションにも、資料的価値にも優れた一本。
Tulipの名にふさわしい──
日本のエレキ史を彩る幻のベースです。