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1969モデル専用、911/912に適合します。
当時、ドイツからそれぞれの輸出国向けにセキュリティの厳しい国へ、ステアリングロック付き、ステアリングロックなしの装備がされました。
1960年代のナロー 911/912には、ステアリングロック付きのオーダーが数少なかったと思います。
画像4枚目について、左側のキーはステアリングロック付き専用、右は356時代からのキーで、キー溝の長さが異なります。
ステアリングロック付きのシステムには、ロックシリンダー内部が5ピンに対して、356時代からのキーシステムは4ピンと言う構造です。
356から継承されているブランクキーは現在でも新品入手が可能、ステアリングロック付きのブランクキーは製造廃止され入手困難です。
画像1から3枚目は、1969専用ステアリングロックシリンダーと取付けに必要な部品、ドアロックシリンダー左右の部品です。キーは2枚、ブランクキー1枚付属。
画像5枚目は、1965モデルから1969モデルの 911/912 に適合するグローブボックス用ロックシリンダーです。
画像6枚目は、1968モデルと1969モデル用ドアハンドル左右とドアハンドル用ラバーベースです。
グローブボックス用ロックのみ1990年代の再販部品ですが、それ以外の部品全てが、1960年代製造の当時物新品部品です。
1980年代なら何とか入手できた部品ですが、これら部品を収集するにあたって、ドイツ、北米、国内在庫を確認して集めた部品です。
1970年以降の 911の場合、2000年以降、イグニションキー & ロックシリンダーセット & クロームメッキドアハンドル一式が全て揃ったパッケージ部品がポルシェから入手できたので、ロックシリンダーまでレストアする事は意外と簡単でした。
そんな意味で考えると、1960年代の完全にレストアが実施された 911/912はかなり貴重な存在だと思います。
1969モデルをレストアした時、長年使って来たサビが出て古びたキーを回すより、キーナンバーが刻印された真新しいキーを使ってドアを開けエンジンをスタートさせることが出来れば、アンティーク・ポルシェを所有する醍醐味がかなりアップするはずです。
半世紀前に製造された部品の数々を理解できる方の入札にてお願いします。