DVD
廃盤
ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1957年日本特別演奏会
ベートーヴェン:
・交響曲 5番 『運命』
R.シュトラウス:
・ドン・ファン
ワーグナー:
・楽劇『ニュルンベルグのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
NHKエンタープライズ・リリース
国内正規セル盤
カラヤン&ベルリン・フィルが初めて来日、東京、大阪、名古屋、福岡など主要都市でおこなった15公演は、それぞれが伝説となって音楽ファンに語り継がれていますが、その来日初日、11月3日に旧NHKホールでおこなわれたコンサートの貴重なライヴ映像がDVD化。いまや家庭にまで浸透したVTRさえ実用化される以前に収録された映像素材と音声を、NHKの最新技術が充分に鑑賞可能な水準に蘇生させていることには驚きです。
特に音声の鮮明なことは収録年代を考えれば驚異的。これは当時のラジオ第1放送と第2放送を同時使用しておこなわれたステレオ放送用テープを映像とシンクロさせたものだそうですが、この頃のカラヤン&ベルリン・フィルならではのうねるような音の勢力、艶の乗った弦楽セクションや、張りと輝きにみちた金管セクション、うるおいのある木管などの音色を魅力を充分に伝えてくれます。もちろん古い素材ですから、コントラストの不調や音ユレなど、映像、音声とも無傷ではなく、『運命』では部分的に静止画、モノラルになるとはいえ、まさかこれほどのレヴェルでの視聴が可能だとは正直に言って信じられない思いで、名コンマス、シュヴァルベやオーボエのコッホなど、名手たちの壮年の姿を実際に確認できるだけでなく、その音色まで充分に堪能することができるのですから、当時のNHKの高い技術水準には素直に感謝したいところです。
特典映像は、名古屋公演での『G線上のアリア』全曲(モノラル)と、来日を伝える当時のニュース映像。プロペラ機から羽田空港に降り立つカラヤンとベルリン・フィル一行の様子(花束を手に一行を待つ女優・八千草薫の若々しい笑顔も印象的)を収めたものと、公演初日の開演を待つ聴衆とオケの様子を収めたものと計2種を収録、客席には当時の岸信介首相や、皇太子時代の天皇陛下の御姿もかいま見ることができ、映像のみとはいえこちらも貴重です。
(音楽評論家・黒田恭一氏の解説より)「当時、聴き手を圧倒したベルリン・フィルのすごい音がカラヤンゆえに可能だったことを、あれから半世紀ほどたった今になって、このDVDをつぶさに視聴して、ぼくは理解できた。このDVDは、アーカイヴが時を隔てて真実を語るということを思い出させてくれる」
・ワーグナー:楽劇『ニュルンベルグのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
[ステレオ 10分]
・R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 op.20
[ステレオ 18分]
・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
[ステレオ、一部モノラル 32分]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音:1957年11月3日 旧NHKホール
【特典】[モノラル 9分]
・バッハ:管弦楽組曲第3番より『アリア』(名古屋市公会堂)、ニュース映像2種
※一部静止画像有り
【解説書】
Michael Dewitte(カラヤン・インスティトゥート)、
黒田恭一(音楽評論家)、
辻本廉(NHKテクニカルサービス)など豪華執筆陣によるライナーノーツ、
ベルリン・フィル1957年来日メンバーリスト付。
NHKエンタープライズ・リリース
国内正規セル盤、帯付き
コンディション良好。
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