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自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
見えない世界の研究者として注目を浴びる神紀杏奈(かみき・あんな)の講演にやってきた倉橋優子(くらはし・ゆうこ)。神紀の講演内容に感動した倉橋は、講演後の神紀に、自分が見た魚の幽界の話をする。ある日、活魚料理の店に行った倉橋は、活き造りにされた鯛が死に、その幽体が抜けて、その場に居合わせた子供に憑くのを目撃して……!?
岡村の言う「ブラック・ゾーン」に潜むものとは…?」
・「前世の絆」
「中年の女性。
彼女にはある懸念があった。
夫と娘のマリ子(22歳)の仲が親子の域を超えているのである。
彼女は祖母の話した「生まれ変わり」ではないかと考える…」
・「レッドリバー」
「村井康夫(21歳)は車で東京から故郷に帰る途中、居眠り運転のダンプに衝突され、亡くなる。
目撃者によると、助手席に若い娘がいたということなのだが、彼女の行方はわからない。
兄はその娘について調べるため、東京に向かう。
そして、事故の目撃者、弟の隣人、弟の通っていたバー、弟のアルバイト先、そこで親しかった春日敬子という女性を次々と訪れる。
しかし、弟と一緒にいた女性の手掛かりは写真一枚のみ。
兄はこの写真を黒田みのる先生に鑑定してもらうと…」
・「幽界への旅」
「神紀杏奈は「見えない世界」の研究者。
彼女は講演会の際、倉橋優子という若い女性を紹介される。
倉橋優子は霊能者の森田の弟子であった。
講演会の後、二人は喫茶店で会う。
優子が話したのは、活魚料理の店で「魚の幽体」、そして、「幽体の海」を視た体験であった…」
この単行本では怪作「鮫」がピカ一です。
「あとがき」には、「ジョーズ」が大ヒットしていたので、編集者に「鮫をテーマにして恐怖を描け」と言われたとのこと。
一応、鮫は出てくるけども、ここまで妙チクリンな話を仕立て上げるのは、黒田みのる先生しかいない!!と断言できます。
あと、「魚の目」と同様に、魚の幽霊が出てくる「幽界への旅」も恐ろしく奇妙な味わいです。