自宅保管の品です。中身は大変美品ですが、古いもので表紙や帯など経年変化はございます。帯に小さな破れあり。画像にもありますように、巻末の2ページ下部にごく小さな折り目がございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
そこには生死を見つめる普通の人々の優しさがあった。全国から寄せられた四十篇、感動のアンソロジー。杉本苑子氏との対談を収録
この国の未来がどうなるのかはわからない。だがしかし、すくなくとも今この島国に住んでいる人びとは、なんとすばらしい、愛すべき人びとであろうか―全国から寄せられた40篇の草の根の人々の普通の死。それは穏やかで温かく、また可笑しくも切ない。こんな死にかたがあるなら生きる勇気が持てる。杉本苑子氏との対談を収録。
目次
家族に見守られ、安らかに(今夜は浄土に詣らせてもらうよ(高田俊彦)
饅頭十二個食って死んじゃった(篠原美子) ほか)
人生最後のハードルを越えて(俺は行くぞ、泣くな(新藤昭三)
俺は死ぬんだなあ(猪瀬啓子) ほか)
静かなワルツに送られて(Mさんのワルツ(鯉渕浪子)
家族のいない死(高松むつ) ほか)
蝋燭が燃え尽きるように(突然、二百グラムのビフテキ(和気千恵子)
私とお父さんは素敵な仲やったの(松本とちせ) ほか)
花が咲き乱れる花園の上を(よく見ておけ(河野実)
あら、また甦っちゃったわ(左近允和子) ほか)
季節の花や木を愛でながら(良かったね、楽になれて(松下武史)
本当に家はいいもんだよ(谷村佳代子) ほか)
レビューより
現代では人の死に直面することも減って、私自身「死」というものにきちんと向き合ったことはありませんし、なかなか考えることも出来ません。けれど、この本と出会って自分自身の「死」について考えるキッカケになりました。いずれ訪れるその時は、心安らかに逝きたいものです。
約40人の死に至るまでの過程が身近な人によって書かれています。本当にいろいろな死に方があるものですね。豪快な死にかた、笑える死にかた、かっこいい死にかた、うらやましい死にかた。参考にして精いっぱい生きたいものですね。