
PRSのSignatureシリーズの出品です。断捨離終活の一本となります。
PRSは1985年にポール・リード・スミス氏の個人工房としてスタートしましたが、もともとその一本一本がハンドメイドならでは際立つギターが生産されていました。瞬く間に定評を得て、1987年頃から、Custom24の一段上のランクのシリーズとして3年間に1000本のみ製作された「Signature」シリーズは、当時の最高の木材と技術を詰め込んだ、ファクトリー初期のPrivate Stockとも言われています。
現在Private Stock は今や1万本を超え、本来のprivateの精神を失い、利潤目的になってしまったようにも見受けられます。
その点このSignatureシリーズは本当に良いものを作るんだ、というポールの精神が生きているように感じます。これらはもう増えることがないため市場価値はこれからも高騰しつづけることでしょう。
今回は700番台(1990年)の出品となります。ヘッドの手書きロゴマークがなんとも言えぬ当時の味を出しています。ヘッド裏の3f 4fのネジが共有されているスタイルは今では見られません。
現在では入手困難なハカランダ指板に、ホンジュラスマホガニーをボディに採用。本当に海を彷彿とさせるホエール・ブルーWhale Blueは年月を考えるとほとんど褪色していない状態に(特にこの色種からすると)入ると思います。
写真では十分にお伝えできませんが、浅いピンストライプではなくて、角度、光によってユラユラする深い杢目は実際に手にした方をびっくりさせることでしょう。
指板の写真は1枚ですが、1fから24fまでムラの無い、目の詰まった濃いめの茶色のハカランダ指板です。
ピックアップは純正のHFS&Vintage Bass。Signatureは中でも選定された個体を使用しているそうです。錆付きも見られず良い状態です。音は初期ならではの力強く煌びやかなトレブル。もちろん中低音も豊かです。PRSを単純にギブソンとフェンダーの中間のようなと形容することがありますが、この個体のサウンドは本当に、音が分離していて、シャキシャキどしているので、どちらかというとフェンダーよりと言えます。
塗装に白濁は一切ありません。バック中央に線香花火程度のバックル傷がありますが、あとは打痕も無く、どの角度で撮影してもある程度映り込みが入るほど、ピカピカの状態です。
ネックも勿論まっすぐで非常に良好、弦高は低く、フレットはローフレットに多少の使用感がありますが、凹みというほどでもなく、全体に減りはありません。
ハードケース、トレモロアームが付属します。それから前オーナー様によってスイートスイッチが交換されているようですので、元もお付けいたします。
PRSの中でも特別な意味を持つSignatureシリーズ。その中でもここまでのコンディションの個体は市場になかなか出回らないはずです。
新春のこの機会にぜひご検討ください。