80年代初頭、Tokaiが“フェンダーを超えた”と評された時代。本機は、そのまさに過渡期=完成度の頂点にあたるモデルです。
カタログ掲載の「TST-50MRR(メタリックレッド/ローズ指板)」と同仕様の、希少カラー・メタリックブルー(MB)。国内外を見渡しても、ローズ指板でこのカラーの個体はほとんど出てきません。
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【主な仕様】
・モデル名:Tokai TST-50MBR(推定)
・製造年:1983〜84年頃
・シリアル:L03882(Lシリアル)
・カラー:Metallic Blue(Lake Placid Blue系)
・ボディ:セン材(推定)
・ネック:メイプル/ラウンド貼りローズ指板(’63仕様)
・ピックガード:11点留め(’62スタイル)
・ピックアップ:Tokai “U-stamp” アルニコマグネット
・ブリッジ:スチール製シンクロユニット
・ペグ:Gotoh製クルーソンタイプ
・ロゴ:“Oldies but Goldies”(Goldstar Sound期)
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【サウンド・演奏性】
Uスタンプ・アルニコピックアップの中域の粘りと、
スチールサドルの抜けの良さが絶妙に共存。
ローズ指板らしい深みのあるトーンで、立ち上がりも速く、
指のニュアンスがそのまま音に変わります。
クリーンではガラスのような透明感、
歪ませれば’60年代ストラト特有の芯のある倍音。
Tokai黄金期の木工精度がもたらす共鳴の美しさも格別です。
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【外観・コンディション】
・ネック:ストレート、トラスロッド余裕あり
・フレット:約7割残
・電装系:動作良好
・外観:小傷・経年による艶落ちはありますが、塗装の輝きは十分に残っています
・ケース:なし(丁寧に梱包して発送します)
金属パーツの経年くすみが、むしろビンテージらしい表情を添えています。
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【この個体の希少性】
通常、Tokaiのメタリックブルーはメイプル指板仕様が主流。本機のようにローズ指板+11点留めピックガード+MBカラーの構成は極めて少なく、当時のフェンダー’63〜’64スタイルを忠実に再現した特注カラーラインと考えられます。
海外市場でも同仕様は希少で、近年は15万円前後(約US$1,000)で取引される例もあり、価格はさらに上昇が予想されます。
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【コメント】
「Tokai=国産の精密な再現」という時代を象徴する一本。
手にした瞬間にわかる、80年代Tokai特有の“木の鳴り”と“職人の仕事”。音を出すたびに、当時のクラフトマンシップを感じられるギターです。
ヴィンテージTokaiを探している方、あるいはフェンダー系サウンドを本質的に理解したい方に、ぜひおすすめ
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(2025年 11月 12日 15時 33分 追加)ネックには日焼けもなく、非常に綺麗な状態です。
(2025年 11月 12日 15時 36分 追加)9枚目の画像は、Japan vintageマガジンによるTokaiの特集からです。出品中のこの個体は、大変希少な色違いとなります。