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フランス（あるいはフランドル）で制作された、15世紀半ば頃の時祷書写本からの一葉です。
上質な羊皮紙に、きわめて細かなゴシック書体でラテン語詩篇が書き込まれ、各節の頭には青・赤・金で彩られた小さなイニシャルがリズミカルに並びます。余白には赤インクのペンフローリッシュが軽やかに走り、中世の写字生の手の動きがそのまま伝わってくるようです。

本文は、神の律法とそれを思いめぐらす心をうたった詩篇（詩篇第118〔119〕篇の一部）で、信仰の言葉がびっしりと紙面を満たしています。片面だけでなく両面ともに美しく書かれており、小さな葉ながら密度の高い存在感があります。

マットに収めて額装すると、文字そのものが模様のように立ち上がり、壁面に静かなリズムをもたらしてくれます。本好きの方の書斎や、本棚まわりの小さなコーナーに飾っていただきたい、中世写本断簡ならではの一点です。

サイズ：約12×9cm。

全体の状態は画像をよくご確認ください。

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