
EAC-81063 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」。ヨッフム、ロンドン交響楽団。1977録音、彼の晩年の大変こくのある演奏で、田園の隅々までじっくりと味わえます。カラヤンの快速の田園と対照的な演奏です。ごく軽微なチック・ノイズが数回あります。
EAC-80522, EAC-80524 ブラームス:交響曲第2番、交響曲第4番、「大学祝典序曲」。ヨッフム、ロンドン・フィル。1796年録音、彼が晩年の円熟期に録音したブラームス交響曲全集のなかの2曲。誠に堂々とした、これぞドイツ的と言えるようなすばらしい演奏です。ロンドン・フィルが重厚な響きを出し、ロマンティックで、構成感もしっかりしています。ブラームスの交響曲の聴きどころを余すところなくとらえて聴かせようとした大変充実した演奏です。ごく軽微なチック・ノイズが二枚を通じて5回くらいありました。
EAC-80158 (見本盤) ウォルトン「戴冠式行進曲」、「魔法使いの弟子」、「ヘンゼルとグレーテル」序曲、「ラ・ヴァルス」、スラブ舞曲第9番。プレヴィン、ロンドン交響楽団。1974年・1975年録音、上記の小品の名曲を彼らのすばらしい本格的な演奏で楽しめます。特にウォルトンとフンパーティンクは絶品です。こういうアルバムをつくるうまさにかけては、プレヴィンはカラヤンと双璧で、しかもカラヤンほど重厚にならず、洗練された演奏をしています。
EAC-85016 ホルスト「惑星」。プレヴィン、ロンドン交響楽団。1973年録音、アナログ録音時代の同曲の決定盤の一つ。プレヴィンの演奏は、緊張感があり、劇的で、巧みな表情づけがされていて、聴きごたえあります。
EAC-80404 (見本盤) ショスタコーヴィチ:交響曲第5番。プレヴィン、シカゴ交響楽団。1977年録音、当時世界最高といわれたシカゴ交響楽団をプレヴィンが指揮した貴重な録音。彼はロシア系なので同曲に全く違和感なしに、克明に細部をえがいた見事な演奏をしています。両面合わせて数回のごく軽微なチック・ノイズがあります。
HC-1246 R.シュトラウス「ドン・ファン」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」「死と変容」。プレヴィン、ウィーン・フィル。1980年録音、ウィーン・フィルの音色と機能を生かした新鮮な演奏です。重すぎず、強引な所のない自然な表現ですが、劇的な所にも不足していません。
HC-1250 ラヴェル「ボレロ」「スペイン狂詩曲」「ダフニスとクロエ」第2組曲。ムーティ、フィラデルフィア。1979年・82年録音、ムーティの若々しい指揮と、フィラデルフィア管弦樂団の輝かしい音色、管楽器奏者のうまさに感心させられる演奏です。
EAC-80568 (見本盤) ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」。ムーティ、フィラデルフィア。1978年録音、ムーティが指揮すると、オーマンディ時代のような多少けばけばしいところがなくなり、ヨーロッパ的な音にかわっています。演奏は、あいまいな所のないオーソドックスなものです。後半の3つの楽章はドラマティックな作りになっています。なお本盤は、のちの彼らのベートーヴェン交響曲全集とは別の録音です。
EAC-80537 (見本盤) チャイコフスキー:交響曲第5番。ムーティ、フィルハーモニア。1978年録音、メランコリックなところも、もたれたところもない明快な演奏ですが、細部まで入念に表情づけされた聴きごたえある堂々たる演奏です。意外と思われるでしょうが、数ある同曲の演奏の内の最高の演奏の一つではないでしょうか。A面初めに周期的なチック・ノイズが少しあります。B面にも3回ほどの軽微なチック・ノイズがでます。
EAC-80313 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」。ムーティ、ニュー・フィルハーモニア。1976年録音、スマートでスピード感がありますが、細部までしっかりと再現された若さ溢れる爽快な演奏です。両面合わせて数回の軽微なチック・ノイズがあります。
HC-1212 メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」、第4番「イタリア」。ムーティ、ニュー・フィルハーモニア。1975年録音、明るい音色の明快にして、美しい演奏。細部も入念に表情づけされていて聴きごたえあります。アバドの同曲の演奏とは別の良さがあります。両面合わせて4回くらいの軽微なチック・ノイズがあります。