
陸軍各隊陣営具備附標準表より、平面の壁に置きやすい6振用の軍刀掛を再現したものになります。
標準表には、半図経又ハ四分ノ一図形ニスルヲ得とあり、これまで作ってまいりました、3振用の根拠にもなろうかと思います。寸法を忠実に再現するため、木材は製材から行いました。
しかしながら、12振用の寸法をそのまま採用しますと安定にやや欠けるところがありましたので、若干変更を加えております。
3振用の実物につきましても、管見の限り寸法には手を加えていることから、おそらく実物もこのような形であったのではないでしょうか。
さて、大正15年の仕様では指定木材が、塩地またはセンの類となっておりましたが、現在これらはいずれも銘木に使われるものです。非常に高額であり、まだ安価なセンでも使用すると木材だけで20万ほどかかるため現実的でなく、他の木材を使用しておりました。
しかし、最近国会図書館デジタルアーカイブ内http://dl.ndl.go.jp/pid/942217/1/1を閲覧したところ、写真4のとおり大正6年時には檜の類が指定されていることがわかりました。檜であれば、この大きさでも現実的な価格で入手できるため、本作では総檜造りとしました。
軍刀掛はそう簡単に朽廃するものではありませんので、檜造りのものも終戦まで使用されたかと思います。
本品はキモとなる安定感も当然として、刀同士の接触もございません。
一方で、需給のバランスを考えるのが難しいため、受注製作と致しました。お届けまで1〜2ヶ月ほどいただきますので、その点ご了解お願い致します。
寸法は横58.5センチ、奥行30センチとなります。
希望額相当の強固かつ、精密に再現したと自負しておりますが、所詮は素人の工作。至らない点があるかもしれませんが、3Nにてよろしくお願い致します。
たくさんの軍刀コレクションを置く台をお探しの方。
帯刀本分者が多く、事務室や会議室が大変なことになっておられる方。いかがでしょうか。
出品物は軍刀掛だけとなります。掛けております軍刀や背景にあるものは含まれませんので宜しくお願い致します。