LBの刻印があり、ラージボア仕様でノーラッカーです。

バルブも機密性も問題なく、素晴らしい音色の楽器です。

ロイ・ローラー氏は既に楽器制作から引退されているようで、この楽器はとても貴重なものになっています。
C7はLawlerの中でもマイルスなどが愛用したビンテージのマーチン・コミッティの音色を目指して試行錯誤しつつハンドメイドされたようで、時代によって形状、仕様が異なっており、物によってはマーチンコミッティに非常に似たものもあります。
この個体は形状こそ似ておりませんが、音色はダークでまさにハードバップの時代を感じさせるスモーキーなもので、良い時代のマーチンコミッティを彷彿とさせます。
個人的にはマーチンコミッティのダークさ粘りある音色は持ちつつも、モネットなど現代的な楽器の持つ、マットな質感、上の倍音の豊かさも併せ持っており、言葉にするのは難しいですが、独特の魅力ある音色です。
また、比較的ライトウェイトで保持しやすく、モネットなどのヘビーな楽器と比べると、小回りが効き、繊細なコントロールは楽に感じます。

ビンテージのマーチンコミッティは価格が高騰しており、状態の良い物で人気のラージボアは海外では100万円近いものも多くなってきておりますが、当たり外れも多く、バルブワーク、ピッチの悪いものなど、良いものを見つけるのはとても難しくなってきています。

この楽器はマーチンで問題になりやすいピッチの問題、音量の問題も現代的に改善されており、とてもバランスが良いと思います。（ラージボアでかなり大音量まで音が止まることなく、しっかりと吹き込めます）

アンラッカーで味が出てきていますので、このまま出品致しますが、洗浄すればある程度綺麗になると思います。

また3rd.スライドトリガーは購入時から外されて付属していましたので、お付けします。
外すことで鳴りを更に改善しようとしたのでは？との事でしたが、ピッチが良く、必要性を感じなかったので、付けてみることもなく、そのまま出品致します。

ACBのYouTubeにてこの楽器に近い音色の個体が紹介されていますので、音色の参考になると思います。
https://youtu.be/-ZNzPN-Hj_4

付属品はサードスライドの指掛けパーツのみ。
エアパッキンで厳重に包み、段ボール箱に入れて発送致します。