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御存知!European Jazzのルーツ的名盤 巨匠Duke Jordan Duke Jordan Trio名義の大傑作ライヴ盤「In Concert from Japan」二枚組仕様盤 輸入盤未開封新品でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い、Duke Jordan(P)、Wilbur Little(B)、Roy Haynes(Ds)となります。
1976年9月20日 日本・福岡 ”福岡電気ホール”での実況録音、Duke Jordan自身の初来日公演を収録したライヴ盤でございます。
長い不遇時代を経て、デンマークのジャズ愛好家が設立したレーベル”SteepleChase”と契約。大傑作「Flight to Denmark」制作後は非常に精力的に作品制作に乗り出したDuke Jordan。
「Milesの造るジャズがジャズの未来となる」とまで言われたジャズ偉人Miles Davisが「何故若者はロック音楽にあれ程熱狂するのか?」と嫉妬交じりにロック音楽に接近。
ジャズとファンク/ロック音楽の融合から始まり、当時はクロスオーヴァー/ジャズ/フュージョン全盛期。そして難解系ジャズがロックファンに持て囃され、スイング系ジャズが冷遇されていた時代でございます。
されど、この日本では独特の音楽シーンを形成。
当時冷遇されていたジャズの偉人・巨匠達を崇め奉る感があり、当時のオーディオ・メーカー主催でジャズ・フェスが行われ、その偉人・巨匠たちを招き、非常な盛況を見せていた感がございます。
その一環で来日公演が企画された感がございます。
初来日という事からDuke Jordan自身のキャリアを振り返りつつも、音楽的現役感を打ち出した感のある選曲から成るライヴ盤でございます。
名手揃いとは言えどラインナップが”SteepleChase”制作時の面々とは異なるもの。
Duke Jordanの母国米国関連ミュージシャン起用という事でかの”Flight to Denmark””Two Loves”等々の”Duke Jordan独特の音楽性+クラッシック音楽から見たジャズ”という非常に端正で理路整然とした音楽性とは異なり、
キャリア回帰的な感のあるものでございますが、Duke Jordan自身の創作意欲がヨーロッパを主体としている事があり、それを強く感じさせるものでございます。
(作品に比べリラックス感がございますが)演奏・アンサンブルも前述同様な感がございます。
残念ながら当時は”European Jazz”という概念はなく、またDuke Jordan等々のモダン・ジャズ系ミュージシャンが冷遇される時代。
されど(ジャンルを超え)独特の鑑定眼を持つ日本という当時の非常に興味深い音楽シーン。
良い聴衆に恵まれ、音楽という喜びを噛み締めるという感がございます。
少し後にアメリカ・NYにScott Hamiltonが登場。某ミュージシャン来日公演サポートで好評を博し、ソロとしてデビューを飾り、そしてかのWeather Reportが”Night Passage”でジャズ的な音楽性を指向。
そして”モダン・ジャズ復興運動”を掲げたWynston Marsalisの登場。
今作といい、当時の日本独特の音楽シーンといい、(オーディオ・メーカ主催ジャズ・フェスでのライヴ盤制作も含め)その呼び水となった感がございます.....................................................
非常に録音が良いライヴ盤。
フル・ディジタル録音の模様で、貴重な初期のディジタル機器録音の感がございます。
非常に細やかで穏やかさのあるもの。初期のディジタル録音というハンデがございますが、空間の広がりが良いもので生き生きとした音像(日本特有の杓子定規的な音質とも言えますが.................................................)。
当時はジャンルを超え”Live in Japan”録音技術の秀悦さが称えられる時代。何をか言わんや、でございます.......................................................
この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。