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月刊 星岡　第六十五号 (昭和１１年２月３０日 星岡窯研究所発行) 魯山人近作鉢の会 特集増大号です。注）昭和１１年２月は２９日までしかありませんので、編集の誤植です。

魯山人製作の料理鉢や果物鉢、花器などを展観した魯山人近作鉢の会（昭和１１年３月７日～８日開催 於：星岡茶寮）を特集した月刊星岡の第６５号です。巻頭に魯山人自身の所蔵する仁清作肩蓑茶入を原色版で紹介し、慶長美術について論じています。

鉢の会についての記事は、「自作鉢の会に一言」（北大路魯山人）、原色図版 織部釉縁鉢 魯山人作、「魯山人近作鉢とはどんな鉢か」、「魯山人氏近作の鉢に題す」（正木直彦）、「根津青山翁に聴く　魯山人は不思議な男」（根津青山）、「私の見方」（田邊加多丸）、「魯山人氏の焼物」（竹岡陽一）、「妥協なき世界」（反町茂作）、「魯氏の作陶を見て」（林千代子）、「使って判る魯山人作陶のよさ」（大村正夫）、などです。他に「現代能書批評　其四　鈍翁益田孝氏の書」（北大路魯卿）、「少女給仕人を募る」、「鎌倉星岡窯　写真便り」など興味深い記事が並びます。

19.3ｃｍ×26.7ｃｍ、全56ページ（表紙含む）。

全体に年代相応の汚れや痛み、折れ、破れが見られます。背の上下に傷みや破れ、ホッチキスの錆などが目立ちます。落丁や書き込みはありません。表紙や本文に染みや焼けもあります。魯山人の研究書としては真っ先に上げられる月刊「星岡」ですが、特集記事や、魯山人が星岡茶寮を追放される直前の出版でもあり、たいへん貴重な書籍かと存じます。

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